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2019.03.09ドキュメンタリー映画「道草」×「イーちゃんの白い杖」監督対談が実現

3/9(土)静岡シネ・ギャラリーでステキな映画(先行上映)を観てきました。ドキュメンタリー映画「道草」。ヘルパー(介護者)とともにひとり暮らしする知的障がい者を追っています。入所施設でも、家庭でもなく。介護者とともに社会で生きていました。その姿は「私も追いたい」と願う、やさしさと強さがありました。
3/30(土)~4/12(金)静岡シネ・ギャラリー本公開 https://michikusa-movie.com/
上映後、宍戸大裕監督と対談する機会を頂きました!「道草」×「イーちゃんの白い杖」"障がい"と向き合ってきた者同士。学ぶことがたくさんありました。ドキュメンタリー映画「道草」は、私が夢見るノーナレーションです。
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道草チラシ.jpg
<対談抜粋>*****
橋本:花や鳥で心情を表現していますが、込めた思いは?
宍戸:自然が好きで...生き物は目的のために生きていないですよね。目的もなく生き、死んでいくー"ありのままさ"に共感します。人間は意味を求めたがる。意味なんか、そもそもないのに意味をつけることで、不自由だなと思います。2016年の相模原事件の時に言われた「生産性」とか、「目的がないと生きちゃいけない」みたいな狭さって何だろうって...生き物が自然に生きている姿に教えられます。鳥ってどこまでも飛んでいく。でも入所施設の人達はなかなかそれができない。自立している人の姿を描いています。

橋本:主人公が混乱に陥る場面を敢えて撮影しないのはなぜでしょう?
宍戸:自分がどう見られているか、彼は分かっています。彼が不利になることは撮りたくなかった。撮ろうと思えば撮れるけど、これを映すことによって、社会に違うメッセージとして映るのが嫌でした。そこまでかな...とカメラを止めるな!じゃなくて、止めちゃいました(笑) 橋本さんはどうしますか?
橋本:私は撮ります。そして、その場面を世に出すかどうかは、構成・編集の段階、あとでじっくり考えます。ニュース記者の性分ですかね。宍戸さんみたいにやさしくないのかな(笑)そして、そこで「撮らない」と判断できる強さがないんだと思います。
*****
宍戸監督が好きな場面は、映画のクライマックスに集約されています。キーワードは「バトンタッチ」。社会に、将来を担う子供たちに贈ります。こういう生き方があるんだ...と実感します。皆さん是非、映画館へ!そして「イーちゃんの白い杖」同様、自主上映会募集中です!
道草 宍戸監督1S.jpg宍戸監督サイン②.jpg宍戸監督サイン①.jpg

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