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過去の放送

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2012年3月10日放送 奥村幸治さん(第1778回)

会場
小山町総合文化会館
講師
NPO法人ベースボールスピリッツ理事長 奥村幸治

講師紹介

1994年、イチロー選手が210安打達成時に専属の打撃投手を務め、
"イチローの恋人"として知られる。
田中将大選手が所属していた「宝塚ボーイズ」監督。
世界少年野球大会で日本代表チームを率い、3年連続世界一に。


ポイント第1778回「一流の素顔」

プロ野球の世界で一番勉強させてもらったイチロー選手との出会いは、
私が20歳、彼が19歳の時でした。
日本で活躍したあと27歳でアメリカに渡り、
メジャーリーグで10年連続200本安打を打ちましたが、
これは簡単な数字ではではありません。

2011年には達成できませんでしたが、
私は8月ごろ、彼を見にアメリカに行きました。
調子の悪いはずのイチロー選手ですがそんなそぶりは全く見せません。
それどころか、毎日やるべきことをきちんとやり続けていました。

メジャーリーグの選手はどんなことを考えているのか、
知りたくて25歳でアメリカに行きました。
当時野茂投手や吉井投手が在籍していたニューヨークメッツで、
私はメジャーと日本との一番の違いは何かと彼らに聞いたところ、
同じ答えが返ってきました。
日本は投手が投げていると、もっとこうしろとか監督やコーチが教えてくれるけれど、こちらは違う。
「お前のことはお前が一番分かっているから、お前の気持ちを伝えてくれ」と言われるそうです。

メジャーリーグの他の選手に聞いたのはもう一つ、
「皆さんみたいにお金を稼ぎたいです。どうしたらいいですか?」と。
すると、皆口をそろえて「体を作れ、それから運をつかめ」でした。
そして「野球がうまくても人間的にダメなら応援してもらえない。
メジャーリーグの選手たちは貧しい国の支援や基金をしている。
それはお金があるからだけど、野球をとったら僕たちには何も残らない、
だから、いい人間になろうと気付く。
すると、応援してくれる人達の気持ちが伝わって来るんだ。
だから僕たちはファンに感謝している。運はそういう人間に向いて来るんだ」
と話してくれました。

アメリカで野球をやっている選手たちがこんなことを日々考えてプレーしているのを見て、
日本の選手たちがメジャーリーグに行きたいと思う気持ちが分かった気がしました。

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