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2012年10月27日放送 アグネス・チャンさん(第1810回)

会場
常葉学園(静岡市)
講師
歌手・教育学博士 アグネス・チャン

講師紹介

香港生まれ。1972年「ひなげしの花」で日本デビュー。
上智大学、トロント大学を経て米国スタンフォード大学へ。
現在、歌手活動のほか、ユニセフアジア親善大使、
日本対がん協会「ほほえみ大使」などとして活躍。


ポイント第1810回「幸せの国ブータンの子どもたち」

先ごろ、ユニセフのミッションでブータンに行きました。
面積は九州より少し小さく、人口は70万人の小さな国です。
南はインド、北はチベットに接する仏教の国で、
震災後、国王が奥様を伴って日本を訪問し、一躍話題になりました。

ブータンは1970年代に、先代の国王が「しあわせ開発」を提唱し、
いくら貧しくても皆で幸せを目指そうと歩んできました。
そして、2007年の調査では、
国民の90パーセント以上が「幸せです」と答え、
世界中を驚かせました。

豊かさを追求して突き進んできた先進国が、
経済的にも厳しくなってきた時期に、
なぜ、ブータンだけが幸せだったのでしょう。

ブータンは今、水力発電なども進み、生活水準も徐々に向上していますが、
いまだに人口の25%は貧困層です。
町には職を求めてたくさんの若者が集まって来ますが、
失業率も高く、犯罪も多発しています。
なんと、テレビは1999年にやっと解禁になったそうです。

地方に行けば、電気すらなく、
隣の家は一つ山を越えた向こうと言う状況、だから友達もできません。

6年前にできた小学校を見に行きました。
政府は学校を作れと言うだけで、実際にはユニセフが建材を提供、
村の人が手作りで建てた小学校です。
初めは46人しかいませんでしたが、今は230人が通ってきています。

基本的に教育費は無償で給食が2食つくので、家計は助かりますが、
片道3時間かけて通う子もいます。
10歳から近所の家に働きに出ていて学校に行けない子もいました。
私はその子に会って、ユニセフが協力するからと、
説得して学校に行ってもらうようにしました。

ある12歳の男の子は、先祖代々の中で初めて学校に入りました。
その子のお母さんは
「学のない私には、光が見えていませんが、この子には頑張って欲しいです」
と話していました。

まだまだ環境は厳しいブータンですが、
幸せ開発委員会会長の
「幸せの秘密は自分を知って、自分に必要以上のものを望まないことです」
という言葉が印象的でした。

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