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過去の放送

過去の放送

2014年4月12日放送 齋藤孝さん(第1883回)

会場
菊川文化会館アエル(菊川市)
講師
明治大学文学部教授 齋藤孝

講師紹介

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、
同大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。
専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。
「声に出して読みたい日本語」ほか、著書多数。

番組で紹介した本

*番組で紹介した本
「現実を動かす会話力」
著者:齋藤孝(扶桑社) 

「雑談力が上がる話し方」
30秒でうちとける会話のルール
著者:齋藤孝(ダイヤモンド社)


ポイント第1883回「雑談力と会話力」

友人や知人を交わすような雑談を、
知らない人とでも出来ることを「雑談力」と呼ぶことにしました。

エレベーターの中で知らない人と30秒間一緒になった時や、
道で3,4歳の幼児に出会った時に何か声をかけられるでしょうか。  
相手が幼児なら、「最近どんなテレビがはやっているの」とか
「最近の遊びはどうなの」とか話せればいいでしょう。
もし、80歳代90歳代の人に中学生が話しかけることができれば
かなり気が利いていると言えます。

酔っ払いの人と話すのが苦手と言う人がいます。
酔っ払いの人はずっと同じ話をしていますが、
本人も早く違う話題に移りたいと願っていながら、
なかなか出来ずに悩んでいたりします。
そこで、雑談力を生かしてタイミング良く、
「そういえばあなたはゴルフお上手なんですよね」などと、
会話をずらしてあげると、本人も「やっと抜け出せた」と救われます。
酔っ払いの人を見たら雑談力をあげるチャンスだと思いましょう。

営業マンが知らないお宅を訪ねて、もし玄関から犬が飛び出してきたら、
「わあ、可愛いですね」などと言い、しばらくその犬と転がりあって遊んでみたら、
その家の人は「この人はもしかしていい人かも知れない」と思うでしょう。
人間は雑談で相手を人格的にいい人かどうかを計っています。

ポイントは何か。
自分の好きなものについて一緒に盛り上がってくれると、
その人は本来いい人間なのだと確信してしまう傾向があります。

私も犬を飼っていて、いつも可愛がってくれる人には
その人が少しぐらいミスをしても許してしまいます。
許す、許さないは人間関係が出来上がっているかどうかで決まります。
最近はパソコンが普及して会話が減ってきています。
職場で雑談がないのは危険です。
普段雑談していれば、ミスもお互いにフォローし合えます。

モデルは「男はつらいよ」の世界です。 
あの下町の雰囲気、すれ違う人に「どこに行くの」とか
「どこから来たの」とか必ず声をかける。
買い物に行っても買うだけでなく「最近どう」と声をかけます。
昔はそうした関係があちこちに転がっていました。

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