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過去の放送

過去の放送

2014年8月23日放送 長谷川泰三さん(第1901回)

会場
大富公民館(焼津市)
講師
カウンセラー 長谷川泰三

講師紹介

1966年大阪生まれ。
15歳の時、交通事故で車いすの生活に。
自殺未遂を繰り返すもカウンセラーの道へ。
著書「命のカウンセリング」(あさ出版)が
10万部を超えるベストセラーになり、
テレビドラマ化された。


ポイント第1901回「カウンセラーへの道のり」

僕はカウンセラーになるような人間ではなく、
むしろそれと正反対の人間でした。
15歳で交通事故を起こして車イスの生活になりますが、
それまでは、暴走族のリーダーをしていました。

車イスになって人に支えられる人生になり、
心改めて生きて行こうと思い、
子供のころから絵が好きだったので、
22歳でデザイン会社を立ち上げました。

バブルの後半で景気も良く、やり方もよかったのか、
あっという間に会社は大きくなって従業員も増えて行きましたが
、バブルの崩壊とともにつぶれました。

その時自殺を考えました。遺言を書こうと思い、
ペンを手に取るとその手が震えて書けませんでした。

自分には遺言を残すような友人が思い当たらず、
名刺ホルダーをぱらぱらめくっていると、
そこから1枚の名刺が落ちました。

過去に1回だけあったことのあるカウンセラーの先生でした。

その先生に電話をして
「僕、今から自殺をしようと思うのですが
遺言を聞いてもらえませんか」と言うと、
その先生は「自殺だって?あのなあ、
明日グループセラピーをやるんだけど人が足りないんだ、
一度くらい人の役に立ってから死ね。
手伝ってくれたら遺言聞いてやる」と言ったのです。

翌日行ってみると、そこには女性ばかりが10人ほどいて
中には父親を自殺で亡くした人もいました。
そして先生が言います。
「この中で自分のお父さんに似た人は誰ですか?」
そこには男は僕だけですから、みんな僕を指差します。
そして「お父さんに言いたいことを全部この人に言いなさい」と。

すると、「お父さん、私が悪い子だったから自殺したの?」とか
「お父さん、私が嫌いだったの?」とか、
女性たちが悲鳴のような声をぶつけてくるのです。

僕はその声を聞きながら、
自分がもし自殺したら周りの人間はこんな風になるのかと、
涙で目がパンパンに腫れ、意識が朦朧となりながら思いました。

その後先生が、「泰三君、僕には手が2本しかない。
世の中には困っている人が沢山いる。手伝ってくれないか」
と言いながらその手を差し出したので、
思わず僕も手を出して握ると、
「よし、お前が捨てた命、俺がもらった」と言ったのです。

それが、カウンセラー長谷川泰三の誕生でした。

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