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過去の放送

過去の放送

2015年1月10日放送 安岡定子さん(第1919回)

会場
豊田南小学校(磐田市)
講師
こども論語塾講師 安岡定子

講師紹介

1960年東京都生まれ。
二松学舎大学文学部中国文学科卒業。
漢学者、安岡正篤師の孫。
論語教育の第一人者として知られ、
こども論語塾講師として
全国に20数か所の定期講座を持つ。
「心を育てるこども論語塾」(ポプラ社)など
著書多数。

番組で紹介した本

「心を育てるこども論語塾」
著者:安岡定子(ポプラ社)


ポイント第1919回「心を育むこども論語塾」

皆さんの中には、学校時代の漢文の授業は文法でばかりで
結局何を言っているのか分からなかったという方も
いらっしゃると思います。

私のクラスに来るお子さんたちの親御さんにも
そういう方がいて、自分が馴染めなかったものを
子どもがどのように受け止めていくのかと
興味を持っているようです。

例えば、皆さんの身近にある
「故きを温ねて新しきを知れば、もって師となるべし」と言う言葉は、
「温故知新」という、論語の中にある熟語が元です。
また、論語の冒頭に出てくる、
「学んで時に之を習う、また説ばしからずや」という有名な一文は
転じて「学習」という言葉になりました。

日本人の回りには論語の言葉が身近にあり、
その中からとった文字を自分自身の子どもの名前に付けたり、
学校の名前も論語からとったりしています。

もしかすると、普段接している言葉が
実は論語から来ているのかもしれません。
それをお子さんに説明するのがとても難しいのです。

でも、お子さんはそれを音で楽しむことが出来ます。

今日は二つだけ黒板に書きました。
「性相近し習い相遠し」
「教え有りて類なし」

孔子の云ったことを聞いた弟子たちが
集めて書いたものが論語です。

1冊の中に500もの言葉が入っています。

幼稚園や保育園では、
私が読んだものをそのまま子どもたちが復唱する
素読をやります。
字が読めなくても、意味が分からなくても
音でキャッチして体の中にすーっと入って行きます。
この二つは簡単でリズム感があり、子供たちに人気があります。

一つ目は、人の生まれつきは大体同じようなものだが、
習い、つまりしつけによって大きく変わると言う意味です。

孔子は、人は生まれつき
仁(やさしい気持ち)を持って生まれると考えていて、
あとからの習慣でそこから離れて行ってしまうと言うのがこの言葉です。

二つ目も似たような言葉ですが、
類なしとは、生まれた時は皆種類の差などないが、
教育や、周りの人の影響によって変わって行くのだという意味です。

2500年も前の孔子の言葉は、
人類にとって普遍的なものを感じることが出来ます。

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