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過去の放送

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2011年1月22日放送 鈴木一光さん(第1722回)

会場
メロープラザ(袋井市)
講師
児童育成協会理事長 鈴木一光

講師紹介

1947年生まれ。明治大学法学部卒業後、
児童指導員として、日本教育開発センターに。
専門は児童福祉、児童館事業。2020年4月より
公益財団法人 児童育成協会の理事長を務める。


ポイント第1722回「自分の居場所」

皆さんは、自分やお子さんの「居場所」を考えたことがありますか。

今は、テレビの収録ですから、きちんと座って、私の話を聞いてくれていますが、
カメラもあり制約もありますので、くつろげませんよね。
ということは、ここは「居場所」ではないと思います。

では「居場所」とは何でしょうか。「居場所」が多くある方が、豊かに生きられます。
主観的には、本人が高いところが好きで落ち着くといえば、そこがその人の「居場所」です。
客観的には、心配してくれる人、好きな人がいるところです。
そして、安心できる空間があるところです。

私は出張の時、部屋の広い旅館に一人で泊めてもらった事がありますが、全然落ち着きませんでした。
男性が馴染みの居酒屋に行くのも、そこが落ち着く「居場所」なのです。
人の要素と物理的な空間が大事で、このような場所が家庭にあるでしょうか。

「居場所」を持っている人間は、心が安定し、集中ができ、活躍の場が広がります。
逆に「居場所」がないと社会に出て実力が発揮できないと言われています。
今話題になっている「引きこもり」は、自分の空間にいても楽しくないので
「居場所」にいるわけではありません。
「居場所」とは、自分が好きで、尚且つ楽しめる場所のことです。
そこには必ず心配してくれる人がいます。
それは説教する人ではなく、ありのままの自分を一旦受け止めてくれる人です。

お子さんが家に帰ってきたら、いきなり試験の結果を聞いたりしないで、
「今日は寒かったね、疲れたでしょう。」などと声をかけてみたらいかがでしょう。
できたかできなかったは、顔色を見ればわかります。
疲れているようだったら、黙って水を差し出す。
そんな粋なコミュニケーションが、きっといい「居場所」を作るのだと思います。

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