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過去の放送

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2015年9月27日放送 親野智可等さん(第1953回)

会場
さくら台幼稚園(富士市)
講師
教育評論家 親野智可等

講師紹介

1958年静岡県生まれ。公立小学校で23年間教師を務める。
教育現場で親が子どもに与える影響の大きさを痛感。
教師としての経験と知識を子育てに役立ててもらいたいと
メールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発刊し、評判となる。


ポイント第1953回「リフレーミングで子どもをみよう」

リフレーミングと言う言葉を聞いたことがありますか?

フレームというのは枠です。

人間は誰でも自分自身の枠を通して物事を見ています。

世界を自分の見方で見ているのです。子どもに対してもそうで、

自分のやり方が絶対だと思っている場合があります。

一度それを解除して新しい枠を作ってみてはいかがでしょう。

そうすると今までとは別のものとして見ることが出来るようになります。

私が小学校の先生をしているとき、

父兄から「うちの子はいつまでたっても勉強しない。

夜になると泣きながらやる。困ったものです。」などと言う相談がよくありました。

私に言わせればそれはそれでいいのです。

私も実はそういう子でした。

母に聞くと、夜になると泣いていて母は三日三晩私を背負い、

うつ伏せで寝たことがあったそうです。

小学校の夏休みの宿題は最後の3日間でやっていたとも言いました。

そんな私が教育評論家をやっているのですが、

幼少期の欠点であった"ちょっとずるいところ"

"図太いところ"が今の仕事に役立っています。

と言うのも、私の仕事は講演会などが多く、

いつ仕事が入るかわからないのですが、

締切り間近の原稿をいくつか抱えていても"何とかなるさ"と言うマインドで、

突然仕事が入っても「大丈夫なんとかなる」と、

焦ることなくいつも楽しく仕事が出来るのです。

これは小学校の夏休みの37日間遊びまくっていた

楽観的な性格が役に立っているのではないでしょうか。

学校から帰ったら言われなくてもすぐに宿題をやる子もいますが、

それは大人にとって都合の良い子でもあり、

一方的なフレームと言えるでしょう。

その性格が生涯にわたって幸いするかどうかわかりません。

会社に入って上司から言われたことをいつも前倒しでこなしている人は、

もしかするとどんどん新しい用事を言いつけられ、

やがて行き詰ってしまうかも知れません。

そうした可能性がないとは言えないのです。すべてコインの裏表です。

小学校入学前の説明会で「うちの子はマイペースで困ります。」

と訴えてきた親御さんもいます。

着替えも遅い、ご飯を食べるのも遅いと言うのです。

でも、私は「心配いりません。

そういう子は癒し系でクラスでは友達に好かれたりするのですよ。」

と言っていました。

長い人生、マイペースでいけるということは、

自分で決めた道をゆっくり極めていける能力を持っているということです。

飽きっぽいという子も、逆に見れば好奇心旺盛と言うことになります。

興味のあるいろいろなものを試してみて、

やがて自分に合ったものを1つ見つければもうやめることはなくなるでしょう。

子どものことだけでなく、

自分自身にもリフレーミングを当てはめて実生活に活用してみてください。

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