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過去の放送

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2016年3月 6日放送 イルカさん(第1975回)

会場
御殿場市民会館(御殿場市)
講師
シンガーソングライター イルカ

講師紹介

東京生まれ。
1974年ソロデビュー。
翌年「なごり雪」が大ヒット。
「真冬の天使」「まあるいいのち」などの絵本やエッセイも多数。
2004年、IUCN国際自然保護連合の親善大使に就任。
母校の女子美術大学の芸術学部客員教授もつとめている。


ポイント第1975回「丁寧に暮らそ!」

私が今着ている着物の柄は手書きです。

帯も帯締めも。5年ほど前、

亡くなった主人の親戚が呉服の関係者でしたから、

やってみないかと言われて始めたのです。

今、着物を着る機会が少ないけれど、

自分でプロデュースして作って着ることでアピールしています。

今日の絵柄はパンダ。帯の後ろにもパンダがいます。

今まで絵本を描いてきて、自分の絵とお話で作って、

絵本になる喜びがあったけれど、

今度は着られるという格別な喜びが増えました。

今日のテーマの「丁寧に暮らそ!」ですが、

丁寧の「丁」にはちょうどなどの意味があり、

「寧」には、心が安らかであるという意味が込められています。

これでなんとなくイメージがわきませんか?

また、暮らすの「暮」には、

生活するとか1つのことを続けるとかの意味があります。

私はこれがとてもいいなあと思います。

全体としては、「丁寧に暮らそ!」とは、

自分が一人前になったら家の中をちゃんとして、

心安らかにし、時には碁を打ったり、

琴の音色に耳を傾けてみたり、

日が暮れるまで四季折々の中で

何か続けてみませんかと言うようなそんな感じです。

とてもゆっくり時が流れていく気がします。

一方、自分の生活はどうなのかと振り返ると、

いつも分刻みで時間に追われていることに気づき、

1つのことをずっとやり続けるなどと言うのは

夢のように素敵なことだと感じました。

けれど、毎日は無理でも

意識してそうした時間を持ってみようと思えば

できるのではないかとも思うのです。

何とか工夫すれば何か出来るかもしれないし、

今は出来なくても、5年先でもやるぞと思ったら、

心の中に「うふふ」とうれしさが生まれるかもしれません。

私の絵本「まあるいいのち」の主人公・ノエルちゃんときんのすけを、

私の帯の1作目に描き、2011年に初めてそれを着ました。

とても大変な作業でした。

藍染は素人には難しいのでプロに教えてもらいながら、

生葉染めという方法でやりました。

職人さんに聞くと、息子さんたちには後を継がせないと言います。

なぜですと聞くと、食えないからと。もったいないことです。

機械で作るのも悪いことではありませんが、

本物の良さとは目に見えない思いとか、力とか、

伝承されたものが詰まっていることだと思います。

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