2011年2月12日放送 山田パンダさん(第1725回)
- 会場
- 清水庵原小学校(静岡市)
- 講師
- ミュージシャン・子どもサポーター 山田パンダ
講師紹介
1945年生まれ。福岡県出身。
1971年南こうせつ、伊勢正三と「かぐや姫」結成。
解散後はソロで活動。現在は全国での講演や東京都内の
小学校で非常勤講師として道徳の授業も行っている。
第1725回「地域での子育て」
全国の幼稚園、小学校を巡り、子ども達と一緒になって遊んでいます。
子ども達は、遊びの達人ですね。今も昔も何も変わっていません。
子ども達が遊ばなくなったと、よく言われますが、遊べなくしている大人の問題だと思います。
場所と時間さえ与えれば、子どもは元気に工夫して遊びます。
ある公園の立て看板に「大きな声を出さずに遊びましょう」と書いてありました。
子どもの声が騒音とみなされているのです。自分が子どもだった時のことを思い出してください。
大きな声で遊んでいたはずなのに、大人になったら規制するとは身勝手だと思いませんか。
子どもは、自由で元気が一番と言える大人になりたいものです。
私の地域デビューは、自分の子どもから始まって、近所の子ども達と遊ぶようになったのは
30代半ばでした。自分の子どもと、一対一で向き合っていると、気になりませんか。
成長の度合いとか、よその子とは違うのだろうかと。
多くの子どもと接していると、気づかされます。
成長の度合いは、それぞれ違いますが、押しなべて五十歩百歩で大きな違いはありません。
さて、地域の子育てとは何をしたらいいのかと聞かれます。
女性は、フランクに子どもと接していますが、男性が心配ですね。
子どもが挨拶しても無視したり、表情が硬かったりします。
子どもと話すと癒されますよ。
ある地域で、定年になったおじさん達が「おもちゃ病院」を立ち上げ、
器用にガラガラから、ラジコンカーまで、子どもたちと話しながら目の前で修理していました。
それを見ている子どもたちの眼はとても輝いていました。