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過去の放送

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2017年1月 8日放送 池間哲郎さん(第2015回)

会場
豊田南小学校(磐田市)
講師
(一社)アジア支援機構 代表理事 池間哲郎

講師紹介

1954年沖縄生まれ。
29歳で映像制作会社を設立。
出張で訪れた台湾で山岳民族の貧困問題等を知り、
アジア各国の貧困地域の撮影・調査・支援を開始。
自らが撮影した映像・写真での講演・写真展を行っている。


ポイント第2015回「ラオス支援の実態」

ラオスはベトナムやタイ、

中国などと国境を接する人口600万人の社会主義国です。

ラオス人はとても日本が好きで、

また、気質も穏やかで謙虚なところが日本人に似ています。

そのラオスで水利事業や病院建設などいろいろなことをしてきました。

人口8000人のある村では干ばつで水が出なくなり、

村の存続が危ぶまれていました。

井戸を掘ってもすぐに枯れてしまいます。

私はもう無理かと思いましたが、

そんな時、山の上にきれいな湧き水が出ることがわかりました。

そこで、村人たちを集めて会議をし、

山から水を引くためのパイプなどの資材と技術者の給与は私たちが払うので、

労働力は皆さんが提供してくださいと頼みました。

しかし、公共心というものはなく、

「給料もくれないのになぜ俺たちが働くのだ」と、男たちは動きません。

仕方がないとあきらめかけた時、

女の人たちがスコップとつるはしを持って立ち上がりました。

すると、お年寄りや中学生も手伝い始め、ついには男たちも重い腰を上げました。

そうやって立派な井戸が出来上がりました。

世界では11億人もの人が泥水を飲んでいます。

そして、15秒に1人がそのことが原因で亡くなっています。

その現実を受け止め、

安心して蛇口から直接水が飲める日本の生活のありがたさを知って欲しいと思います。

ある山の中の病院を訪ねると、ベニヤ板とトタンで作ったバラックでした。

電気、水道はなく、衛生環境は最悪。

病院の中は暑いので入院患者のベッドは外にありました。

ドクターも不在だったため、引き上げようとしたとき、

一人の青年が追いかけてきました。

32歳になるドクターのクートさんでした。

話を聞くと、彼は貧しい村に生まれ、

5歳のころから農家に預けられて朝から晩まで働きましたが、

その農家のご主人が彼の勉強熱心さを知って

学校に行かせてくれたおかげでドクターになれたそうです。

そして、町にいれば安定した収入を得られる職業なのに

彼は故郷の人々を助けることを選び、ここに戻って来たと言うのです。

彼は、自分の稼いだお金で貧しい村の人たちの薬を無償で提供していました。

私は彼のそうした姿を見て、新しい病院を建てようと決心しました。

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