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過去の放送

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2017年8月20日放送 腰塚勇人さん(第2045回)

会場
湯けむりホール(賀茂郡南伊豆町)
講師
元中学校体育教師 腰塚勇人

講師紹介

1965年神奈川県生まれ。
中学教教師だった2002年、
スキーの転倒で首の骨を折り、手足の自由を失う。
しかし、周囲の人々の応援と励ましにより奇跡的に回復した経験を
「命の授業」として講演している。


ポイント第2045回「夢の力」

私は学校が大好きでした。

幼稚園から大学まで素敵な先生とたくさん出会えたからです。

高校を卒業する時「自分も先生になりたい」と思い、

進学後その夢を叶えて神奈川県で中学の体育教師になりました。

結婚もして順調な毎日でした。

そんなある日、妻と一緒にスキーに行きました。

私はスキーの一級免許を持っているので

「自分は上手だ」という思いがあったのでしょう。

調子に乗って滑っていると頭から雪に突っ込み首の骨が折れました。

病院に緊急搬送され、一週間手足が動きませんでした。

ドクターから「寝たきりか、良くても車椅子ですね」と言われました。

その言葉を聞いた時「人生終わった」と思いました。

そして同時に思い浮かんだのは家族の事でした。

「このままだったらどれだけ迷惑をかけるんだろう?」と。

正直、死ぬ事も考えました。

でも今はこうやって皆さんにもお会いできています。

社会復帰もできました。

それは絶望を希望に変えてくれる人たちがいたからです。

この時、私が頑張れた一番の理由は「夢の力」です。

校長先生や教頭先生そして仲間の先生たちが、

私に「夢の力」を与えてくれたのです。

怪我をした三月時点で、私は中学二年生の担任でした。

翌月からは進級した三年生を担任するはずでした。

ところが、手足が全く動かなくなってしまったのです。

そんな状況の私に、学校の先生たちは

三年一組の担任を任せてくれました。

クラスの生徒もびっくりです。

「なぜ私に担任を持たせてくれたのですか?」と

私は学年主任に聞きました。学年主任は

「あなたは担任するクラスがあった方が絶対リハビリを頑張るでしょ。

あなたはよく生徒に言っていたじゃないですか。

夢を持つ事の大切さを。そして夢は本気になれば必ず叶うと。

そう言っていたあなたが、もう一度教壇に立つ夢をあきらめていいの?」と。

「あなたに戻ってきて欲しい。

あなたが戻ってくるまで皆でクラスを守るから。」

そんな事を学年主任は言ってくれました。

「学校の子どもたちに会いたい」

「仲間たちに会いたい」という夢を持つことで、

首から下が動かない私に奇跡が起きました。

皆さんも夢を持って、そして皆でその夢を叶えて下さい。

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