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過去の放送

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2017年8月27日放送 馬場雄二さん(第2046回)

会場
認定こども園さくら台幼稚園(富士市)
講師
ヴィジュアルデザイナー・東北芸術工科大学名誉教授 馬場雄二

講師紹介

東京芸術大学大学院修了。
フジサンケイグループ、NEC、西武百貨店などで
ロゴデザインや商品開発などに携わる。
世界カレンダー賞(USA)金賞、東京発明展特別賞、
「漢字博士」(学研)でおもちゃ大賞など、数多く受賞。

番組で紹介した本

【紹介した本】 「へん」と「つくり」を合わせるゲーム 漢字はかせ 考案・カードデザイン:馬場雄二(幻冬舎)

ポイント第2046回「親子をつなぐ漢字あそび」

漢字を学び始めた小学校低学年の頃、子どもは漢字が好きです。

ところが高学年になるにつれ、だんだん嫌いになっていきます。

六年生くらいになると漢字が好きな子は約20%しかいません。

それには理由があります。

私自身が小学生時代に経験した事ですが、

ある時、ちょっとしたイタズラをしたら先生が

「罰として同じ漢字を200回書いてきなさい」と宿題を出しました。

これは辛かった。強制的な労働のようでした。

「世の中に漢字が無ければいい」と思ってしまいました。

もう一つの理由は筆順です。

たとえば上という字を書くとき縦線から書くのが正しいのか、

横線から書くのが正しいのか、どちらだと思いますか?

大人に聞くと意見が分かれますが、

小学校では「縦線から書くのが正解だ」と教えています。

実際に書きやすい筆順と学校で正解とされる筆順は

必ずしも同じとはならないようです。

このような理由で漢字が嫌いになってしまうのはもったいないと思います。

ではどうすれば楽しく漢字と触れ合う事ができ、

漢字嫌いにならないのでしょうか。

その方法をいくつか紹介します。

「シワの若返り」という漢字遊びがあります。

コピー用紙に大きく漢字を書いて、

両手でボールのようにぐしゃぐしゃに丸めテーブルの上に置き、

四方八方から子どもたち皆で見ます。

わからなかったら少しずつそのボールを広げて伸ばしていきます。

するとだんだん文字が見えてきます。

子どもたちは、シワが伸びていくにつれ

「それは〇〇という漢字だ!」と楽しそうに答えます。

そうやって漢字を想像して学んでいくのです。

また、「誤字ラ(ゴジラ)」という遊びもあります。

漢字のある部分をあらかじめ間違えて書いておき、

その部分を探させます。

つまり「誤字」の部分を当てる遊びです。

「この文字に誤字ラは何匹いる?」と聞くと、

子どもたちは興味津々になります。

他にも「漢字算」というのがあります。

例えば「『十月十日』という四文字を足し算すると

どんな漢字になるか?」という問題があります。

答えは「朝」ですね。

子どもたちはクイズ感覚で考える訳です。

このように漢字を学ぶ時に「楽しさ」を取り入れてあげれば、

子どもたちはどんどん漢字が好きになると思います。

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