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過去の放送

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2017年9月 3日放送 腰塚勇人さん(第2047回)

会場
湯けむりホール(賀茂郡南伊豆町)
講師
元中学校体育教師 腰塚勇人

講師紹介

1965年神奈川県生まれ。
中学教教師だった2002年、
スキーの転倒で首の骨を折り、手足の自由を失う。
しかし、周囲の人々の応援と励ましにより奇跡的に回復した経験を
「命の授業」として講演している。


ポイント第2047回「気持ちの湖」

気持ちが元気で安定していないと

自分の持っている力は発揮できません。

皆さんはどうでしょう。

今朝起きてから自分の気持ちの状態を

意識された方はいらっしゃいますか?

安定しているか、不安定か、聞かれれば答えられると思います。

でも自分の「気持ち」を意識しながら生きている人はほとんどいません。

私は以前、体育教師をしていました。

スポーツにはメンタルトレーニングというものがあります。

でも学校や会社ではメンタルの事はあまり取り上げられません。

「行動しなさい」「結果を出しなさい」という事だけ言われる気がしますよね。

「気持ち」よりも行動」と「結果」が意識されています。

私は怪我で入院している時、気持ちの状態がどん底でした。

その頃、周りの人から言われて一番嫌だった言葉は「頑張れ!」でした。

落ち込んでいるのに頑張れる訳がないと感じていましたが、

皆は励ますつもりで「頑張れ!」と言うのです。

皆さんは虫歯予防のために歯を磨きますよね。

インフルエンザにかかっても大丈夫なように予防接種もします。

では、心が悲鳴をあげてしまう前に何かしていますか?

何もしていないと思います。そこで私は講演でよく言うのです。

「皆さんも私も『気持ちの湖』を持っているんだよ」と。

皆、その湖の中で手漕きボートを漕いでいるのです。

でもそのボートがよく進むのはどんな時でしょう?

答えは、湖が穏やかな時です。

波が大きい時や水が無い時に一生懸命漕いでもボートは進みません。

でも「頑張れ!頑張れ!」と周りは言います。

「頑張らなくていいんだよ」とアドバイスしてくれる人がいればいいのですが、

もしいない時は自分で自分を守るしかありません。

自分で自分を守る方法は三つあります。

一つ目は「言葉」。

自分が元気になる言葉を呟きます。私の場合は息子の名前です。

二つ目は「顔」、つまり笑顔です。

私の場合は目を大きく見開きます。

するとそこから光が入ってきて元気になり笑顔になれるのです。

三つ目は「行動」。

気持ちを落ち着かせるためのルーティンです。

イチロー選手は打席に入ると毎回、片手でバットを立てる仕草をしますよね。

あれが彼のルーティンです。成功しても失敗してもずっと続けています。

気持ちを落ち着かせるための行動だからこそ、

結果に関わらず毎回続けているのでしょう。

自分なりの方法で「気持ちの湖」を穏やかにできることはとても大切です。

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