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過去の放送

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2017年10月29日放送 竹下和男さん(第2054回)

会場
浜松学院大学付属幼稚園(浜松市)
講師
子どもが作る“弁当の日”提唱者 竹下和男

講師紹介

1949香川県生まれ。香川大学教育学部卒業。
香川県・滝宮小学校の校長在職中、2001年に
子どもひとりで作らせる"弁当の日"を始める。
実践校は全国2400校以上に広がっている。


ポイント第2054回「台所で身につく能力とは」

ある講演先での事です。

4、5歳の男の子を連れたお母さんから

「私は子育てが大好きです。」と話かけられました。

彼女は小学校一年生の頃、自分のおばあちゃんから

「あんたは女の子や。大きくなったらお嫁さんにいく。

お嫁さんにいったらそこの家族の食事を毎日作るんや。

家族が『美味しい』と言って食べてくれたらどんなに嬉しいか。

『おかわり』って言われたらもっと嬉しいんやで。」

と言われたそうです。そして

「季節ごとに出てくる野菜を焼いたり、揚げたり、煮たりして、

いろいろな料理が作れるんや。おばあちゃんがそれ全部教えてあげる。

お菓子の作り方も教えてあげる。だから一緒に台所に立とう!」と。

成長した彼女は、我が子を初めて抱いた時

「この子に私の手料理で何を食べさせてあげようか」

と頭に浮かんだそうです。

スーパーに行っても、畑の横を通っても、

「そこにある食材で家族に何を作ってあげられるか」

という事ばかり考えてしまうので、買い物も、下ごしらえも、調理も、食事も、

彼女にとっては全てが楽しい時間だそうです。

後片付けでさえ、「次の料理の準備の時間だと思うと楽しいです!」と言います。

結局、「子育てが楽しくて仕方ない」という事は、

おばあちゃんが台所で教えてくれたのだそうです。

幼少期は人間の五感が一番発達する時期です。

2歳頃から周りの人がやる事に興味を示し、これは9歳頃まで続きます。

この時期に母親が台所に立っていると子どもは興味を示して近寄って来ます。

「私にもやらせて!」「手伝いたい!」と言うでしょう。

ところが母親は忙しいから「あっちに行ってなさい!」と断ってしまいます。

この様に自分から興味を持つタイミングを逃してはいけません。

大人が手伝わせようと思ったタイミングになると

逆に「ゲームをやっているから。」と子どもは断ってきます。

子どもは大人が忙しくしている時こそ、役に立ちたくて仕方ないのです。

「自分が大人を助けてあげたい」と思っている瞬間がチャンスです。

子どもが興味を示してくるタイミングを逃さずに、台所で料理を楽しんでみてください。

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