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過去の放送

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2017年11月 5日放送 ダニエル・カールさん(第2055回)

会場
雄踏文化センター(浜松市)
講師
山形弁研究家・タレント ダニエル・カール

講師紹介

1960年アメリカ生まれ。高校時代、奈良に1年間留学。
大学時代にも来日し、大阪・京都・佐渡島で過ごす。 
大学卒業後、山形県に文部省(当時)英語指導主事助手
として3年間赴任し、山形弁をマスターする。


ポイント第2055回「日本語って面白い!」

私は様々な土地で日本人から直接日本語の面白さを学びました。

来日したばかりの頃感じたのは、

外国人にとってわかり難い日本語の使い方が数多くあるという事です。

そこで共通しているのは日本語の「曖昧さ」でした。

まず「主語」についてです。

「主語」は「~は」「~が」のように登場人物や主役を示します。

英語でもドイツ語でもロシア語でも、主語はとても大事です。

主語が無いと話が早くなる反面、曖昧さに繋がります。

私が奈良に留学していた時、

その家の子どもが玄関先で「いってきます。」と言いました。

「いってきます」を英語に直訳すると「ゴー」「カム」=「行く」「来る」です。

動詞だけでコミュニケーションをとるのが日本語の特徴で、

「いってきます」は決まり文句ですが、当時の私には意味が分かりませんでした。

そこで子どもに「誰が?」と聞きました。

子どもは「『いってきます』と言えば言った人が行くに決まってる。」と答えました。

そしてもう一つ「どこへ行くの?」と質問しました。

すると子どもは「学生服を着ているから学校に決まってるやん。」と教えてくれました。

服装を見て判断するのかと、とても不思議でした。

他にも面白いと思う事があります。「あれ」という単語です。

ある番組の本番前、マネージャーが私に

「ダニエルさん、明日の仕事、あれなんで!」と言って帰りました。

私は何の事だか分からず不安になりました。

「あれ」は全ての代名詞になります。

慌ただしくしゃべっている時に「あれ」という言葉で済まされると

外国人はとても不安になります。しっかりと内容を伝えてあげてください。

最後は婉曲的な言い回しです。

日本人は断定的に話すとキツイ人だと思われてしまいます。

「〇〇は△△だと思うんだけど・・・。」という様な曖昧な答え方をする事が多いです。

これは日本人の優しさを表していると思います。

日本語で会話をする時はフィーリングが大切ですが、外国人には通じない事が多いです。

外国人と話す時は主語も目的語もなるべく多くの情報を入れて話してあげると良いと思います。

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