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過去の放送

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2018年4月22日放送 高濱正伸さん(第2078回)

会場
新原小学校(浜松市)
講師
花まる学習会代表 高濱正伸

講師紹介

1959年熊本県生まれ。東京大学・同大学大学院卒業。
1993年、思考力などを重視した「花まる学習会」を設立。
その後本格的な学習方法を伝授する「スクールFC」を設立。
子どもの「生き抜く力」を育てることを重視した教育が好評。

番組で紹介した本

「子どもを本好きにする10の秘訣」 著:高濱正伸、平沼純 (実務教育出版)

ポイント第2078回「読書の力」

私はある雑誌で、世間で「この人は凄い!」と言われている人たちに

インタビューするコーナーを担当しています。

この時取材した社会で成功した人たちには、共通して経験している事が三つあると感じました。

一つ目は「お母さんの存在」です。

初めは真面目にインタビューに答えているのに、

お母さんの話題になると急に表情が変わりました。笑顔になったのです。

家族でいる時、お母さんが笑顔でいてくれる事、

輝いていてくれる事が子どもにとってとても幸せな事です。

皆、その幸せを感じて育ってきたようでした。

二つ目は「没頭」です。何かに熱中した、没頭した事があるという事です。

若くしてある大企業の役員をやっている青年が「没頭」した事は基地遊びだったそうです。

彼のお父さんに考えがあったようで、遊ぶために幼稚園を中退しました。

「小学校に入るまでは外で遊んでいる方がいい。」と言って

親子で一緒になって基地遊びをしていたそうです。

彼にとっては基地遊びが最高の思い出であり一番集中した経験だったと教えてくれました。

そして三つ目は「読書」です。

成功した人全員が、どこかで「読書」に没頭していた時期があるという事です。

ある方の実家は町の本屋さんよりたくさんの本が家にあったそうです。

つい最近インタビューした女性は、

「小さい頃お父さんが本屋さんから新刊のカタログをもらってきて

自分が丸を付けた本は全部買ってもらっていた。」と言っていました。

皆に共通しているのは

「ゲームやおもちゃは一年に一、二回だけど本だけは何冊買ってもいい」

と言われて育ったという事です。

以前、私が主催するサマースクールでこんな事がありました。

カブト虫を自分の手で取らせるという野外授業を予定していたのですが、

カブト虫がいないと困るので、あらかじめ用意しておいたカブト虫を松の木にとまらせておきました。

すると当時小学一年生の男の子が「昼、カブト虫は松の木にとまらないと思う。」と言ったのです。

私は「鋭いな。」と思いました。

「そうだね、カブト虫は葉っぱが落ちた土の下にいたりするね。」と言うと

「腐葉土ですね。」と言うのです。

「よく知っているね。」と返すと

「僕、虫の本が好きなんです。」と言いいました。

小学校一年生でも本から多くのことを学んでいるのです。

本を読むと言葉の力が備わります。つまり語彙力が豊富になるのです。

そして知識も身につきます。

今日は読書の大切さ、読書から身につく力について具体的な例をお話したいと思います。

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