2019年6月 9日放送 吉岡たすくさん(第2133回)
- 会場
- テレビ静岡(静岡市)
- 講師
- 児童文化研究家 吉岡たすく
講師紹介
大阪で小学校の教諭・校長などを40年以上務める。
幼児教育と童話を研究するかたわら
執筆活動と全国各地での講演活動を続けた。
番組開始当初からレギュラー講師を22年間務め、
小学校教師の経験を元に独自の子育て論を展開。
1998年に番組を降板し、2000年5月逝去。
第2133回「吉岡たすく傑作選 ~大好き!お母さん~」
昭和52年(1977年)に放送をスタートしたテレビ寺子屋。
平成を経て、令和を迎えた今も、
番組は子育てを中心に生き方のヒントになるようなメッセージを発信し続けています。
そんなテレビ寺子屋の顔と言えば、放送開始当初から最も多く講師を務めた故吉岡たすく先生です。
吉岡先生の語りは令和になった今も色褪せていません。
今回は吉岡先生の数多く残る名講演の中から「お母さん」をキーワードにいくつか抜粋し、
傑作選としてお届けします。
まず初めは、幼稚園児のまいちゃんのエピソードです。
ある日、まいちゃんはお母さんに「お母さんは魔法使いだね。」と言いました。
お母さんは訳が分からず「なんで?」と聞き返しました。
するとまいちゃんは「お母さんの手でおなかを触ってもらったら痛いのが治ったから。」と答えます。
まいちゃんはいつも夜一人で寝ているのですが、
実は前の晩お腹が痛くなり、お母さんが添い寝をしてずっとお腹を擦ってくれました。
そして幸せを感じたまいちゃんは、いつの間にか眠ってしまい、朝起きたらお腹の痛みが治っていたという話。
まいちゃんが「自分も魔法使いになれるかなぁ?」と聞くと、
お母さんは「大人になったらきっとなれるよ。」と言いました。
続いては、小学校1年生のしげお君が登場します。
しげお君はある日、吉岡先生に「昨日の夜はとても幸せだった!」と言いました。
実はしげお君は昨晩お母さんに膝枕をしてもらったそうです。
弟や仕事帰りのお父さんの面倒を見たりして、なかなかお母さんにかまってもらう事ができないしげお君。
ところが昨晩は弟が早く寝て、お父さんの帰りも遅かったのでお母さんを独占できたようです。
膝枕をしてもらったしげお君はある発見をしました。
そしてその発見を自慢げに吉岡先生に話します。
果たしてその発見とは?
子ども目線で語られるお母さんの姿には、心温まる発見がたくさんあります。
現代の子育てにも通ずるであろう愛と絆のエピソードを「吉岡節」でお届けします。