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過去の放送

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2019年6月23日放送 ダニエル・カールさん(第2135回)

会場
第一地区センター(沼津市)
講師
山形弁研究家・タレント ダニエル・カール

講師紹介

1960年アメリカ生まれ。高校時代、奈良に1年間留学。
大学時代にも来日し、大阪・京都・佐渡島で過ごす。 
大学卒業後、山形県に文部省(当時)英語指導主事助手
として3年間赴任し、山形弁をマスターする。


ポイント第2135回「オラが見たバラエティーあふれる日本」

私はよく日本の皆さんから「日本のどういうところが好きですか?」と聞かれます。

ところが、いつも答えに困っていました。

日本に40年以上住んでいて、好きなところが山ほどあるからです。

しかし最近、その質問に対して一言で返せるコンパクトな答えを見つけました。

それは、「日本のバラエティーが好きだ!」という事です。

「バラエティー」という言葉を日本語に訳すと「色々ある」だと思ってください。

日本は全国どこに行ってもバラエティーが豊かで、

場所や地域を変えただけで全然違う面白い顔を見せてくれる国です。

私は長年住んでいて、47都道府県に何度行っても飽きません。

このバラエティーの豊富さが日本の魅力であり、日本の底力につながっているのだと思います。

では具体的にどんなところがバラエティーに富んでいるのかと言うと、まずは「歴史」です。

日本は地方によってよく話題にでる歴史が異なります。

例えば中国地方だと毛利家の話が多く、九州に行くと西郷さんの話で盛り上がります。

その地に昔住んでいた人たちのお陰で今の自分たちがあり、

その地域が栄えているという事を誇りに思っています。

私の妻は山形県米沢市の出身なので、上杉藩の事がよく話題にでます。

このように地域ごとに大切されている時代や偉人が異なるのは日本全国どこへ行ってもあります。

外国では地域によって話される「歴史」がこんなにも細かく違うという事はなかなか無いと思います。

次に面白い日本のバラエティーは「言葉」、つまり「方言」です。

40年以上前、私が初めて日本に留学で来た場所は、奈良県の五條市でした。

一年間頑張ってなんとか日本語を理解できるようになりました。

そして一旦アメリカに帰って今度は大阪に来ました。

大阪は奈良の日本語よりスピードが速く、全然違う言葉でした。

その後、京都にも少し住みましたが、京都弁は奈良弁より速いけど大阪弁よりは遅い。

同じ関西なのに少し離れているだけで何故こんなに言葉が違うのか?

とても驚いた記憶があります。

その後、私は英語指導助手として山形で仕事をするようになりました。

ここでも大きな発見が沢山ありました。

今日は他にも日本が、いかに「バラエティー」に富んだ面白い国であるか

という事を皆さんにお伝えしたいと思います。

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