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過去の放送

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2019年7月14日放送 バイマーヤンジンさん(第2138回)

会場
羽村市生涯学習センターゆとろぎ(東京都)
講師
チベット声楽家 バイマーヤンジン

講師紹介

チベット・アムド地方出身。
名前はチベット語で「蓮の花にのった音楽の神様」の意味。
中国国立四川音楽大学卒業。
1994年来日後、全国でコンサートや講演を行い、
チベットの学校建設にも力を注いでいる。


ポイント第2138回「母親はいつも子どもの味方」

私には息子が一人います。

息子は中学一年生の時、ある事がきっかけでいじめにあいました。

いじめという問題は日本で長きにわたり大きく報道されています。

しかしそれが我が子にも訪れるとは、夢にも思っていませんでした。

実は、私自身も大学時代にいじめにあい、大変辛い経験をしました。

ですから息子には小さい時から「いじめっ子にだけはなってはいけないよ。」と言ってきました。

私は息子が生まれた時、一つの夢がありました。

将来、息子に外交官になって欲しいという夢です。

アジアのみならず、世界には色んな国や民族が存在します。

その国々を飛び回り、自分の力やネットワークを駆使して

平和な世界を作るために頑張って欲しいと思ったからです。

その為には、まず息子自身が思いやりのある優しい気持ちを持たなければならないと思いました。

小さい頃から家でも息子を厳しく育てました。

例えばお腹が空いた時、何かを食べたいと思ったら、

自分一人が先に食べるのではなく、周りの人に尋ねる事。

お父さんやお母さん、おばあちゃんがいたら「食べますか?」と必ず聞く事。

「いらない。」と周りの人が言ったら初めて自分が食べるようにしなさいと育ててきました。

これは「自己中心的になってはいけないよ。」という事を教えたかったからです。

そしてもう一つ大切な事を教えました。

それは、他人にものをあげる時には自分が一番好きなものをあげなさいという事です。

いらないものを他人にあげるのは簡単な事です。

でも自分が大事にしているものを他人にあげる事は、

悩みはしますが相手に気持ちが通じると思うからです。

これらはチベットで私自身が親から教えられたことなのです。

チベットの母はこんなことも言っていました。

「子どもが生まれるということは、幸せと悩み事が共に生まれるのだよ。

でも悩むことを怖がったらあかん。人間は悩んで悩んで悩んで、それで成長していく。

だから思い切り悩んだらいいよ。でも途中で諦めたらあかん。」

この言葉は一番心に残っています。

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