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2008年12月27日放送 三浦雄一郎さん(第1616回)

会場
浅羽東公民館(袋井市)
講師
プロスキーヤー 三浦雄一郎

講師紹介

1932年青森市生まれ。
北海道大学獣医学部卒業。
2003年エベレスト登頂(当時の世界最高齢)。
2008年には75歳で2度目の登頂を果たす。
広域通信制高校クラーク記念国際高校校長も務める。


ポイント第1616回「遊びが育むこころ」

今日は自分の育った環境などをふまえて子育てについてお話します。

私は父親の仕事の都合で小さい頃から転校を繰り返してきました。小学校3年までは青森で育ち、その後仙台に引っ越しました。そこは農場の中にある全校生徒25人という小さな学校で、長閑な生活を送りました。しかし、学校へは遊びに行くのが当たり前という毎日だったので、見かねた父が仙台市内の別の学校へ転校させたのです。そこで初めて学校とは勉強するところだったと知った私は、慣れない環境での学校生活で体を壊してしまいました。

その後中学へ進学するのですが、当時は義務教育では無く、受験に失敗し浪人生活を送ることになってしまいました。両親は辛かっただろうと思いますが、咎めるようなことは一切言わず、浪人中も思う存分遊ばせてくれました。また高校時代はスキーと水泳に夢中になり、夏休みも受験勉強は後回しで旅に出たりと自由な生活を送りました。今になって思うと、病気で倒れた時も浪人した時も、両親が「なぜ勉強ができないの」とか「将来どうするの」などは言わず、やりたいことを好きなようにやらせてくれました。これが今の私の原点を作ったのだと、今でも感謝しています。

人生において辛いことをやり通す気持ちや何かにチャレンジしようということは「遊び」の中から育つと思います。友達と夢中になって遊ぶことで、子ども達は自分で考えて行動する力を身に付けていくのではないでしょうか。まさに「遊び」は教育の原点であると思います。

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