テレしず ホーム > テレビ寺子屋 > “偽装教育”と“真の教育”

テレビ寺子屋毎週日曜日 午前6時30分~

トップへ戻る

公開録画会場 随時募集中!

全国の放送予定はこちら

  • お知らせ
  • 寺子屋の歩み
  • 次回の寺子屋
  • 講師紹介
  • 過去の放送
  • 会場募集
  • ご意見・ご感想

過去の放送

過去の放送

2009年2月21日放送 尾木直樹さん(第1623回)

会場
長田南小学校(静岡市)
講師
教育評論家 尾木直樹

講師紹介

1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、
教師として22年間子ども主役の教育を実践。
その後大学教員に転身し22年教壇に。現在は
法政大学名誉教授、臨床教育研究所「虹」所長。

番組で紹介した本

『教育破綻が日本を滅ぼす!』
著:尾木直樹
KKベスト新書(税込780円)


ポイント第1623回「“偽装教育”と“真の教育”」

昨年大分県での教員採用試験における不正事件が話題になりました。このことから、近頃教育の現場が汚染されているような気がしてなりません。今日は教育の現状を問いただし、真の教育のあり方を考えてみたいと思います。

昨年新聞に「公立小中学校が学力公約」という記事が掲載されました。これは公立学校が「学力調査正答率95%」「中3の60%英検合格」などの公約を掲げてその成果を県や国に提出するというシステムです。

私はこのことに強い危惧を抱いています。
目標を掲げることは悪くはありませんが、それが数値目標で且つ公約となると、とたんに成績優秀者とそうで無い者の落差が浮き彫りになります。すると試験の点数は悪くてもその他の分野では才能を発揮できる子どもが見えなくなってしまうのです。

さらに教員達のおかれる状況も異常です。授業の準備や子ども達とふれあう時間より、教育委員会などへの資料提出や事務処理をする時間の方が圧倒的に多いのです。

そんな中、一昨年「特別支援教育」が始まりました。これは障害を持った生徒もそうでない生徒も一人一人のニーズに合った教育に取り組んでいこうというものです。これからは、数値に頼るのではなく、その子なりの成長ができるような学校づくりをしていかなければならないのです。

ページの先頭へ

ページの先頭へ