2009年7月 4日放送 内田美智子さん(第1642回)
- 会場
- さくら台幼稚園(富士市)
- 講師
- 助産師 内田美智子
講師紹介
1957年大分県生まれ。
看護学校、看護助産学校卒業後、産科に勤務。
88年福岡県行橋市に医師の夫と産婦人科医を開業。
院内で幼児クラブを開き、若い母親を応援。
第1642回「食卓で愛を食べて育つ」
お母さん方、毎日の食事の準備大変ではありませんか。決して楽ではないですよね。でも、家族や子どもたちは喜んで食べてくれることは、嬉しいことです。
子ども達はその食事で大きくなり、心も育まれます。何を食べたのか、どうやって食べたのか、その事が子ども達の記憶に残るのです。
「孤食」って言葉、ご存じですか。小学生や園児が、一人で食事をするケースが増えているそうです。相手をしているのは親ではなくテレビです。テレビがついていると子ども達は、食事に集中しません。そうすると、何を食べたのか覚えていないのです。せっかく作った料理なのに、これでは食事とは呼べません。せめて、食事の時はテレビを消して下さい。そうすると何が起こるかというと、子どもはもの凄くしゃべるようになります。食卓は家族が集まる場所で、そこで交わされる会話が家族にとって大切なものとなります。
ところで、最近のお母さん忙しいですよね。コンビニのお弁当に頼る事がありませんか。忙しい時には助かるので、私も経験者ですが、そのまま出されたものを、子どもは黙って食べるしかありません。お母さんの手が掛っていないのもわかります。そこで、食べさせ方にちょっと工夫してみませんか。大人はそのままでいいですが、お子さんのお弁当は普段使っている食器に移しかえてください。そうすると、お子さんは、お母さん忙しいのに気を遣ってくれて、自分の事を忘れていないのだと思うはずです。お母さんが手を掛ければ必ず伝わります。愛は口から入るとも言われていますから。