2009年8月22日放送 石原良純さん(第1649回)
- 会場
- 麻機小学校(静岡市)
- 講師
- 俳優・気象予報士 石原良純
講師紹介
1962年神奈川県生まれ。
慶応義塾大学経済学部卒業。
84年映画「凶弾」で俳優デビュー。
97年に気象予報士の資格を取得、
ウェザーキャスターも務める。
第1649回「石原家の子育て」
石原家にとって、今年の7月に大きなイベントがありました。
ご存じの方も多いと思いますが、石原裕次郎の23回忌です。
それに合わせて、石原裕次郎の特別番組が制作されました。
裕次郎をよく知っているという事で、私の父で裕次郎の兄である、
石原慎太郎に話を聞くコーナーがありました。インタビュアーに選ばれたのは私です。
父に話を聞くのは「やりにくいな」と思いましたが、いい機会だと思って引き受けました。
父は最後に「いい弟だった。そして、いい兄弟だった」と締めたのです。
大変な事もあったはずですが、うらやましいと思いました。
よく皆さんに「お父さんはどんな人ですか」と聞かれます。一言で言えば「怖い」です。
ですから、小さい頃父のそばにいた記憶はないのですが、
ある日写真を整理していたら、意外にも父と写っている写真がたくさんありました。
怖い顔していますけれど。
私の仕事は、休みが決まっていませんので、朝の2時間を子どものために使うようにしています。
今になって思うと、私の父も同じ事をしていました。
ジョギングや散歩に付き合った記憶があります。
私達子どもと接点を持ちたかったのだと思います。
親にしてもらった事は自然に思い出して、伝わっていくのです。
親から子、子から孫へと伝わっていく、ということは、伝えたくない事も伝わってしまうのです。
私は常日頃から、自分自身が正しく生きるという事を子どもに見せたいと思っています。