2010年2月 6日放送 高木美保さん(第1673回)
- 会場
- 森町文化会館
- 講師
- タレント 高木美保
講師紹介
1962年生まれ。
フジテレビ「とくダネ!」のコメンテーターとして出演中。
98年、栃木県那須高原に住まいを移し、農業にも取り込む。
第1673回「自然な言葉は素敵」
テレビのコメンテーターの仕事を始めて、12年になります。
司会者の質問の意味がわからなかったり
的外れの答えをしたり、スタートはボロボロでした。
人の話を聞くことはできても、人前で話す難しさを痛感しました。
最近、私も経験を積みましたので、企業の新人研修で講演をする機会が増えました。
その時、必ず出る質問があります。
それは、人前で上手に話せない、緊張して言葉がでないというものです。
私は逆に、なぜ上手に話さなくてはならないのかと質問します。
相手はビックリして、上手に話したほうが評価されるからだと言います。
私がコメンテーターを始めた時と一緒です。人から良く見られたいという気持ちが強いのです。
コメンテーターの仕事をして、わかったことがあります。
予測した話題が出て事前の勉強が活かされたと得意げに答えた時より、
不得手な話題を振られて、言葉を探して必死に伝えようとした時の方が、
視聴者の反応や反響が多いのです。
話し方の上手、下手でなく、自分の言葉で自分らしく伝えれば良いのだと思い知らされました。
12年前から、栃木県の那須高原で田舎暮らしを始めました。
仕事で無理をして、体調を崩したのがきっかけです。
多くの人が自然のままの私を受け入れてくれました。
田舎の人は決して口数が多くありません。
でも、私は本当に癒されました。
それからの私はかっこいい言葉でなく、その時感じた素朴な感想を伝えるように努めました。