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過去の放送

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2010年5月 8日放送 鈴木中人さん(第1686回)

会場
浜北文化センター
講師
いのちをバトンタッチする会代表 鈴木中人

講師紹介

1957年生まれ。
1992年長女の小児がん発病を機に、小児がんの支援活動、いのちの授業等に取り組む。
2005年、会社を早期退職し、「いのちをバトンタッチする会」を設立。
いのちの輝き、家族の絆、生きる喜びなどを全国に発信している。


ポイント第1686回「命を大切にする心」

私は長女を、小児がんで亡くしました。6歳でした。
その後、会社を辞め、「命の授業」というテーマで
全国の小学校や地域で講演をしています。

知識ではなく、子どもが大好きだという愛情が原点です。
この授業で、死とどう向き合うかが大切な事と話しています。
小学校に出向くと、必ず「亡くなった人に触れた事があるか」と生徒に質問します。
「触った事がある」と答えた小学生は5%程度でした。

今は核家族化などで、死の実感が薄らいでいるのは自然の流れだと思います。
親から「子どもに遺体に触れさせて大丈夫か」と質問が出ますが、大丈夫です。
授業を通して多くの小学生に会いましたが、皆、亡くなった人に触れる意味を考えてくれています。
長女には弟がいました。亡くなる時、弟は当然、私達と一緒に長女を見送りました。
おねえちゃんの足を両手でしっかりと握り、「おねえちゃん、おねえちゃん」と泣き叫んでいました。
その時は、弟と話が出来る状況ではありませんでした。
弟が小学生になった時、家族でテレビを見ていたら、子どもが死ぬシーンがありました。
弟は「僕が死んだら、お父さんもお母さんも悲しむよね。子どもがいなくなっちゃう、
だから僕、死なないよ」と言ったのです。
彼なりに、辛い時に大切な事を感じているのだと思いました。

大切な人が亡くなったら、触れさせて下さい。
多くの人の悲しみや涙の姿を見せて下さい。
死を見つめる事は、命を、そして生きる事を見つめる事なのです。

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