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2010年8月14日放送 バイマーヤンジンさん(第1700回)

会場
富士市立原田小学校
講師
チベット声楽家 バイマーヤンジン

講師紹介

チベット・アムド地方出身。
名前はチベット語で「蓮の花にのった音楽の神様」の意味。
中国国立四川音楽大学卒業。
1994年来日後、全国でコンサートや講演を行い、
チベットの学校建設にも力を注いでいる。


ポイント第1700回「チベットの子どもたちのために」

私はチベットで生まれ育ち、日本人と結婚しました。
日本に来て16年になります。

私の故郷の人達は、ほとんどが遊牧民生活で、学校もなく、
教育を受けられない子ども達がたくさんいました。
日本に来て教育の大切さを学び、チベットの田舎に小学校を建てたいと思うようになりました。
多くの人の協力を得て、今では中学校が1つ、小学校は9つ建設されました。

チベットに帰り、レストランで食事をしている時、
ウェイトレスをしている少女に出会いました。
彼女はお店が暇になると、隅のテーブルで必死に字を書いているのです。
近づいてみると自分の名前を書いていました。「ダワ」という少女です。
「学校は行かないの?」と聞くと「家が貧しく、働かなくてはならない。
だから学校は行けない。でも勉強したい。」と言ったのです。
ダワの故郷には、私達が建てた小学校があります。
レストランの支配人にかけ合い、彼女が学校に行けるように手配しました。
その時、ダワは既に15歳、最初は苦労したようですが、
中学校ではがんばり、地元の高校に通うようになりました。
ところが彼女から連絡があり、都会の高校に行きたいと言ってきたのです。
私は驚きました。夏に帰った時、早速ダワに会い説得しました。
「多くの人が、あなたが学校に行けるように動いてくれている。
その人たちに感謝の気持ちはないのか。
そして、これ以上、人に頼らずにこの学校でがんばって自立しなさい。」と強く言って別れました。
その後、先生に聞くとダワは努力するようになり、
希望の大学を受験できるまでになったと聞きました。

学校建設を通じて多くの子どもに出会い生き甲斐を感じています。
これからも、将来チベットの宝になるかもしれない子ども達を支援していきたいと思っています。

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