テレしず ホーム > テレビ寺子屋 > “弁当の日”にまつわる素敵なエピソード

テレビ寺子屋毎週日曜日 午前6時30分~

トップへ戻る

公開録画会場 随時募集中!

全国の放送予定はこちら

  • お知らせ
  • 寺子屋の歩み
  • 次回の寺子屋
  • 講師紹介
  • 過去の放送
  • 会場募集
  • ご意見・ご感想

過去の放送

過去の放送

2010年9月18日放送 竹下和男さん(第1705回)

会場
藤枝市生涯学習センター
講師
子どもが作る“弁当の日”提唱者 竹下和男

講師紹介

1949香川県生まれ。香川大学教育学部卒業。
香川県・滝宮小学校の校長在職中、2001年に
子どもひとりで作らせる"弁当の日"を始める。
実践校は全国2400校以上に広がっている。

番組で紹介した本

「始めませんか 子どもがつくる“弁当の日”」
対談:鎌田實 竹下和男
発行:自然食通信社(1,680円)



ポイント第1705回「“弁当の日”にまつわる素敵なエピソード」

香川県の滝宮小学校に勤務している時、
PTAに「弁当の日」を始めると提案しました。

献立、買出し、調理、全てを子どもが行い親は一切手伝わないでください。
参加するのは5年生と6年生で、1学期の家庭科の授業で、
お弁当作りに必要な基礎的な知識は学校が責任を持って教えると説明しました。
お母さん達は喜んでくれましたが、子どもに包丁を持たせたことがない、火を使わせたことがない、
何よりその為に早起きするはずがないという後ろ向きの意見もありました。

「弁当の日」の初日、子ども達は登校すると、皆で弁当を見せあって盛り上がりました。
しかし「全部1人で作った」とは言いません。
お母さんの手が入っている事に、後ろめたさを感じているのですね。
しかし、2回、3回と続けるうち、子ども達は、自分で買い物に行き、
積極的に台所に立つようになり「全部1人で作った」と言うようになりました。
全ての子ども達が1人前になろうとしています。
大人たちは、その場を作ってあげればいいのです。

自分の作ったお弁当に対しての周りのリアクションは、子ども達を成長させます。
「友達をあっと言わせる弁当を作りたい」と、お母さんに相談します。
お母さんはメニューを考え、子どもと相談します。
親子が台所で過ごす時間が増えること、それこそが私の狙いでした。

一生懸命に作った弁当に対して、「まずそう」と男の子に言われた女の子がいました。
今までお母さんの作ったおかずに「おいしくない、これ嫌い」と言っていたけれど、
その時のお母さんの気持ちがわかったそうです。
そして、これからは文句を言わないで食べると言っていました。
作る側になって、初めて作る人の気持ちが分かったのですね。

ページの先頭へ

ページの先頭へ