テレしず ホーム > テレビ寺子屋 > 自分の人生訓を見つけよう

テレビ寺子屋毎週日曜日 午前6時30分~

トップへ戻る

公開録画会場 随時募集中!

全国の放送予定はこちら

  • お知らせ
  • 寺子屋の歩み
  • 次回の寺子屋
  • 講師紹介
  • 過去の放送
  • 会場募集
  • ご意見・ご感想

過去の放送

過去の放送

2010年10月30日放送 齋藤孝さん(第1711回)

会場
大井川公民館(焼津市)
講師
明治大学文学部教授 齋藤孝

講師紹介

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、
同大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。
専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。
「声に出して読みたい日本語」ほか、著書多数。

番組で紹介した本

「最強の人生指南書」
著:齋藤孝
発行:祥伝社(税込819円)
 
「『座右の銘』が必ず見つかる寺子屋の人生訓451」
著:齋藤孝
発行:小学館(税込1,260円)


ポイント第1711回「自分の人生訓を見つけよう」

皆さん「論語」をご存知ですよね。さて、いくつ言えますか。
多分、すぐ引用できる人は少ないと思います。
もったいないですね。大学の授業で、好きな言葉や、
詩がありますかと聞いても、すっと出る学生は多くありません。
では、どうしたら身に付くのでしょう。

自分自身の引用ノートや手帳を作ってみませんか。
本を読んだ時、好きな言葉に出会ったら、ノートや手帳に書き写します。
本の内容を全部把握するのは大変ですが、一つの言葉を書き写すのは難しくありません。
その好きな言葉が、いずれ自分の「人生訓」になるのです。

江戸時代は子どもの頃から「論語」ですぐれた言葉を習いました。
一生懸命、音読して覚えたそうです。「信」という字が「論語」にはよく出てきます。
本来、この「信」という字には「言行一致」の意味があります。
「信頼」「信用」などの言葉がありますが、使いこなす中で「信」の持つ意味が理解できます。
江戸時代の教育は、易しいものから徐々にではなく、
いきなり最高のものを子ども達に与えていました。
それを繰り返し言葉に出すことによって、身についていきます。
そうして論語のメッセージが子ども達にも伝わるのです。

江戸時代の儒学者、佐藤一斎の言葉を紹介したいと思います。
「少にして学べば、すなわち壮にして為すことあり。
壮にして学べばすなわち老いて衰えず。老いて学べばすなわち死して朽ちず」。
素敵な「人生訓」だと思います。

ページの先頭へ

ページの先頭へ