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過去の放送

2014年10月25日放送 にしゃんたさん(第1910回)

会場 泉小学校(浜松市)
講師 羽衣国際大学教授・タレント にしゃんた
講師紹介

1969年スリランカの世界遺産・キャンディ市生まれ。
1987年ボーイスカウトで初来日。翌年、立命館大学に入学。
大学卒業後は大学院に進み、経済学の博士号を取得。
2005年に日本国籍を取得。日本人女性と結婚し一男一女の父。

第1910回「違いを楽しもう」

違いとどう付き合うかというお話の前に
皆さんにお願いがあります。
私の話し聞いているというオーラを出して下さいね(笑)。

日本語はうなずきがないとしゃべりにくい言語です。

26年前に私が初めて日本に来た時、
空港で沢山の人がうなずいているのを目にしました。
それも沢山のバリエーションがあるのに驚きました。

そして、空港ロビーに一列に並んだ沢山の電話機の前で
日本人が電話機に向かってうなずいていました。

日本のうなずきをスリランカでは、このようにやります。
(実演、首と顎をくねくねと横に振る)

国が変われば違いがあるのは当然です。
国の中でも、性別、年齢、地域、
様々なものに違いがあります。顔だって皆違います。
一人として同じ顔はありません。

取りまく環境や景色もそうです。
考えれば世の中には違いしかないのです。

皆さんは違いと言うと何を連想しますか?
いいことですか、悪いことですか?

質問すると悪いことを連想する方が多いのです。

違いは「怖い」とか「嫌い」とかに通じ、
敬遠しがちですが、そうではありません。

違いとは、楽しむためにあります。
スリランカのうなずきを会社でもやってみましょう。

違いは学ぶためにあります。学ぶきっかけをくれます。
違いは自分を育てるためにあります。
持ちあわせていないものを
自分の中に取り入れることが出来ます。
そして、違いは互いに活かし活かされ、
幸せになるために存在します。
違いとの正しい付き合い方は、
違いしかないということを知ることです。

そして知ったからには、それを自分の中に取り込むこと。
そうすればその都度新しい自分に進化してゆけるのです。
違いに出会った時、反応は4つに分かれます。
それは、変化するかしないか、
受け入れるか、入れないかの組み合わせです。

受け入れて変化することこそが、大切で、
受け入れても変化しないのは棲み分け、
受け入れず変化するのを同化と言います。

共生という言葉がありますがそれもまだまだな気がします。
それらは棲み分けや、同化に近いと思います。
活かし活かされ、
最後に笑いあえる「共笑」の社会を目指しましょう。

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