◆アグネス・チャンさん◆
>>アグネス・チャンさんについて
会場/岡山県里庄町 里庄総合文化ホール
講師/歌手・教育学博士 アグネス・チャン
第1187回「タイの少女の悲劇」
 ‘98年、少女買春の実情を知るため、タイに行きました。
80年代からたくさんの少女たちが犠牲になり、その数は100万人以上、年々幼児化がすすんでいるそうです。

 エイズが流行り出し、若い子と関係を持てばうつらない、と「若い子を」「体験の無い子を」と望む客が増えているからだそうです。
  エージェントは生活に困った家族を探し、少女を買い付け、買春宿に送ります。子どもたちは自分を守る方法を知らないので100%性病になるそうです。地域によっては30〜50%がエイズにかかるんだそうです。
  検査などしませんから、 発病して表面に現れるまでは使いつづけ、表面に現れてくるとトラックに乗せて遠い山に連れて行き、捨ててしまうんだそうです。

  ミャンマーに近い山奥の村から多くの子どもたちが売られていると聞き、訪ねると、売られてエイズにかかった女性に会うことができました。
  彼女はもう自分の村には帰ることが出来ず、民間援助団体の世話になっていました。
  彼女は15歳の頃、仕事があるから、と言われて街に行ったんです。結局仕事の内容は売春でした。怖くてたまらなかったそうです。「どうして逃げなかったの?」と尋ねると、彼女は「言葉がわからない」と。そうです。山岳民族の彼女たちはタイ語がわからないんです。言葉が違うんです。大都市に行ったらどこに行ったらいいのか分からないんです。結局エイズにかかり、村にも帰れなくなってしまったそうです。

  私は「好きな人はいますか?」と尋ねました。すると彼女は「片思いの人はいるけれど、こういう病気を抱えていて人に移ってしまうから打ち明けられない」と言うんです。
  「子どもも産んじゃいけないと言われたの」と。男性は一時の快楽かもしれませんが、少女たちは女性が望む事を奪われてしまうんです。
◆テレビ静岡7月22日放送◆