◆俵萠子さん◆
>>俵萠子さんについて
会場/吉田町中央公民館
講師/評論家 俵萠子
第1197回「定年後は趣味に生きる」

 群馬の「俵萠子美術館」にいて、いろんなお客さんを見ていて気づくことがあります。
 以前には、男性は駐車場で待っているだけ。奥さんだけが入って楽しむ、というご夫婦がほとんどでした。男性は好奇心や向学心がないのかなあ?と思っていました。
  でも、最近見方が少し変わってきました。働き疲れて何かを学ぼうという元気が男性にはなかったんですね。


  ところが、このごろでは男性も一緒に入ってく人が増えてきました。
  「この人も子育てが終 わってからこれだけのことができたんだ。俺も定年後でも何かできるかもしれねえなあ」とぶつぶつ言っているんです。
  そしてほとんどの男性が私の『人生に定年はない』という本を買っていくんです。これまで定年後のことまで考える余裕がなかった男性たちが、その後どうやって生きていったらいいのか模索し始めているんですね。

  二つめは、団体客が増えてきた、ということです。50代の女性客が多いですね。
  最近非常に多いのは『絵手紙』のグループです。女性たちがどんどん趣味を楽しむようになってきたんですね。子育ての後、それぞれが自分の楽しみを見つけて、仲間を見つけて旅をして、と優雅な余暇を愉しむようになったなあと感じています。

  最後に、もう一つ団体旅行について気づいたことがあります。ツアーで来る団体の中には、美術館が単なるトイレ休憩代わりになっていることも少なくありません。何かを見た、感じたというのではなく、行ったという事実だけなんですね。
  海外旅行でもそういうことってありますよね。旅行会社にも問題はあると思いますが、お客さんの方も「お任せ」ではなく、もっと注文をつけてもいいんじゃないかと思うんですね。
◆テレビ静岡9月30日放送◆