◆伊藤幸弘さん◆
>>伊藤幸弘さんについて
会場/西伊豆町田子中学校    
講師/青少年育成コーディネーター 伊藤幸弘
第1213回「オレは昔 暴走族だった」

 僕は昔、「地獄の伊藤」と呼ばれ、暴走族1万5千人の総会長をやっていました。

非行に走ったのは15歳の時でした。

小学六年生の時、母を亡くしました。
葬儀のあと、裏山で大泣きをしました。

それからです。涙を出さない人間になったのは。

  母への愛情を父に求めたのですが、その頃、父の経営していた会社は倒産し、明日買う米も無い状況でした。

 末っ子だった僕は、父や上の姉たちに甘えたいのですが、皆仕事が忙しく、構ってはもらえない状況でした。でもなんとかして父の関心を引きたい。
そこで、考えるわけです。成績を上げるしかない、と。でも僕は猛勉強はせず、テストの点数や成績を誤魔化して書き直したのです。

 当時の僕の成績は1、2のオンパレードでした。
書き直して4と5になったものを父に見せました。夢の4と5です。
でも父はふーんと一瞥するだけ。ほめてはくれません。寂しい気持ちは募りました。
僕はただ、父に認めてもらいたかっただけなのです。
  非行に走る3要素「寂しがりや」「甘ったれ」「わがまま」がぴったり僕にはまったのです。
寂しい僕を認めてくれるのは非行の世界。中学3年生の時でした。

  19歳のときに暴走族と喧嘩をしたのをきっかけに、自分で暴走族を作りました。
20歳で総長をやり、23歳で逮捕されました。
 
鑑別所からでると、地元の駅ビルには「伊藤幸弘この町から出て行け」と書かれていました。これは前代未聞でこんな風に書かれたのは僕だけです。

こんな僕もある人との出会いで立ち直ることができたのです。
どんな子どもだってきっと甦る、と思うんです。

◆テレビ静岡1月27日放送◆