まず、私たちは西ティモール国境にある難民キャンプを訪ねました。
どしゃぶりの雨でした。一枚のビニールをかぶせてあるだけのテントです。
子どもたちは「学校に行きたい」「おじいちゃん、おばあちゃん、友達に会いたい」と言うと、
大人たちは「自分たちをこういう目にあわせたのは彼らだ。敵だ」と怒るのです。
子どもたちに戦いの必要性を教え込むのです。
東ティモールに入りました。
学校に行って、民兵に親を殺された子どもは50人中20人いました。
その中の一人は親は以前の弾圧時代に殺され、兄が隣の村で殺された、とのことでした。
でも、その子は目の前でお兄ちゃんが殺された、と言い張ります。
お兄ちゃんがどうして帰ってこないのか、納得できずに目の前で殺された様子を想像しているのだそうです。
その子に「好きな食べ物はなに?」と尋ねるとその子はじっと考え込みました。どうしても答えが返ってきません。
それもそのはず、硬くなった冷たいご飯しか食べたことがなかったのです。
他の食べ物を知らなかったのです。
バナナをあげました。 でも、それを2時間も握り締めているのです。
「どうして食べないの?」と聞くと「お姉さんとちょっと病気の弟が帰ってきたら3人で隠れて食べるから黙っててね」と言うのです。 |