◆樋口恵子さん◆
>>樋口恵子さんについて
会場/袋井市月見の里学遊館
講師/東京家政大学教授  樋口恵子
第1231回「私の車イス生活」
 今年の元旦、膝を痛め、身動きがとれなくなってしまいました。起きることも寝返りを打つこともできません。
  一番困ったのはトイレです。
知人が泊まりこんでくれましたが、夜中で言い出すことができません。
 痛くて飛びあがりそうでしたが、布団から転がり出て前進でなんとかトイレにたどりつきました。なんとも言えない達成感でした。

 今度は布団に戻るときです。
片膝が使えずに寝るのがまた大変でした。

  私の場合、人間関係のネットワークがあったのでいろんな人がシフトを組んで助けてくれました。 でも、まだまだ、と思っていたので介護用品は何も用意していませんでした。
これは不用意でした。 私はまだ口と頭がしっかりしていましたが、もし脳卒中などで口が利けなくなってしまったらどうなっていたでしょう?
娘がどこに行っているのかも聞いていませんでした。
少なくとも家族が何をしているのか緊密に連絡をとってメモをしておき、何かの時にわかるようにしておくことが大事でしょう。
  その後、車イスで出歩き始めました。
まあ階段の多いこと、多いこと。駅には上りのエスカレーターがあっても、下りがないところがまだまだたくさんあります。
エレベーターは?と尋ねたら、「予約制です。」とのこと。仕方がないので、予約をしてエレベーターを使ったのですが、これがまた大変でした…。
(講師紹介)
東京大学文学部卒。
時事通信社、学習研究社などを経て評論家に。
婦人、福祉、教育の分野で幅広く 活躍。「高齢社会をよくする女性の会」代表、
「女性と仕事の見来館」館長、政府の「仕事と子育ての両立支援策に関する専門調査会」会長。 (番組で紹介した本) 「午後咲く花 すてきに不敵に」 (文化出版局 1,200円+税)
◆テレビ静岡6月2日放送◆