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沖縄で重度の障害児と健常児との野外キャンプをやっています。
「七夕祭りをやろう、みんなで願いごとを書いてつるそう」と提案し、みんなに短冊を配りました。ヨウコちゃんという17歳の少女はオシメが外せなくて車椅子で参加していました。
「ヨウコちゃんも何か言って。書かせてもらうよ」と言うと「何もないな」と言います。
私は「みんなは空を飛んで沖縄に来れたらいいな、とか海をもぐったまま沖縄に来れたらいいなとかできもしないようなことを書くんだから、ヨウコちゃんも歩けるようになったらいいな、とか手が動くようになったらいいなとかなんでもいいじゃない」と言いました。ヨウコちゃんはしばらく目を閉じてじっと考えて「先生ごめん、やっぱりないな」と。横に立っていたお母さんが怒りました。
「そんなかわいげのない娘に育てた覚えはない。ああなりたい、こうなりたい、あるでしょう。なんで素直に言えないの?」と。彼女は「ないものはない!!」。その瞬間、冷や水をかけられたような気がしました。歩けるようになったら、と書いても歩けるようにはなりません。手が動くようになったら、と書いても手は動かないんです。夕方になってみんなが飾りつけを始めました。するとヨウコちゃんは「どんなことでも書いてくれる?」と願いを言いました。それはまったく予想もしない言葉でした。
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