◆尾木直樹さん◆
>>尾木直樹さんについて
会場/浅羽町浅羽南公民館
講師/教育評論家 尾木直樹
第1245回「元気な子が危ないとき」

6月に大阪の小学校で衝撃的な事件が起きました。

あの事件からいろんなことを考えました。

本当の子どもたちの心の教育とは何かを。

4月の中旬、兵庫県で小学校6年生の男の子がお母さんを誤って包丁で刺し殺す、という事故がありました。

転校が嫌で自殺未遂を図った子どもを止めようとして起きたものです。
その子は明るく元気で、お友達もたくさんいる子だったといいます。

どうしてエネルギーを内にこめて攻撃的に出してしまったのでしょう?

なぜそこまで転校が嫌だったのでしょう?

これは大人の盲点です。

たとえば、お友だちが少ない子だったり、不登校の子だったらあまり心配はないでしょう。
お母さんたちも心配して配慮するでしょうし、学校の先生も前の学校の先生と連絡を取り合います。
でも、近所にたくさんの友だちがいて目をつむってでも町内を歩けるという生活をしていた子にとって、新しい所へ行くということはとても大きなことなのです。
作家の重松清さんも書いていますが、今までいろんなことを仕切っていた子にとって、下駄箱の場所がわからない、音楽室の行き方がわからない、ということは衝撃的なことなのです。

子どもが元気、というだけで安心するでしょう。

でも、環境が変わったときに前との落差が大きくなってまうのです。

心の隙間、裏側をみていくことがとても重要なのです。

 

(講師紹介)
早稲田大学卒業後、中学、高校教師、東京大学講師としてユニークで独創的な教育実践をする。現在臨床教育研究所「虹」所長。
“子育てと教育は愛とロマン”“学校は安心と失敗の成長砦”が信条。
(番組で紹介した本) 「親だからできる『こころ』の教育」  (PHP研究所 1200円+税)
◆テレビ静岡9月8日放送◆