テレビ寺子屋
◆中山靖雄さん◆
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会場/常葉学園
講師/伊勢青少年研修センター所長 中山靖雄
第1296回 「“なんとなく”は和の心」

何となく  只 何となく 何となく 心洗わる 五十鈴の流れ

今朝、出かけに伊勢の神宮にお参りに行ってきました。
「うまく話が出来ますように」って。
お参りしたからって、うまく話ができるようになるわけでもないのに、なんとなく、落ち着くんですよね。
皆さんもそういう経験したことあると思うんです。

この間、伊勢の神宮で車椅子のおばあちゃんとご両親、子ども三人の六人連れでお参りにいらしていました。
お兄ちゃんの私立中学受験のお参りをしにいらしてたんですね。
それでお母さんが子どもたちそれぞれにご縁がありますようにって5円玉を手渡していました。
ところが、一番下の弟が「ぼくはいらない。持ってる。」と言うんです。
「持ってないでしょう。手を出しなさい」とお母さんが言うと、子どもの手には、朝、お小遣いとして渡した500円玉がありました。 「ぼく、これあげるの。」子どもたちは、わーっと掛け上がって行き、両親もその後に続きました。
車椅子のおばあちゃんは、その場でお参りをされていました。

お参りをして帰ってきた子どもたちが一番に発した言葉は、「おばあちゃん!ぼく大きくなったら三人で車椅子持って上まであげてあげるからね!」 こういう光景って、その場面でしか出会えないものなんですよね。
日頃思わないこと、例えばお兄ちゃんのために500円使おうと思ったりとか、計算のない世界が「なんとなく」の世界だと思うんです。
皆さんの近くにある「なんとなく」の世界を一緒に探してみましょう。 (テレビ静岡9月7日放送)

(講師紹介)
1940年熊本県生まれ。
学習院大学政経学部卒業。
文部省所管の社会教育団体である(財)修養団に入団、現在は常務理事をつとめる。
文部省平成12年度社会教育功労賞を受賞。 
 
テレビ静岡9月7日放送