テレビ寺子屋
◆中山靖雄さん◆
>>中山靖雄さんについて
会場/常葉学園
講師/伊勢青少年研修センター所長 中山靖雄
第1298回 「受け容れる心」

七一歳のおばあさんが金婚式を迎えました。

「何を大事にされてきましたか?」という問いにおばあさんは

「許すことです。そして忘れることです。」と答えました。

頭からっぽ心なしになると、人間のいのちの部分が働くんですね。

いのちの部分って、頭で考えたり、心で判断したりしないで、受け容れるということだと思うんです。

後藤静香さんの詩をご紹介しましょう。

 

何の権威で 誰を責むるか

責むる言葉を 自己に当てはめよ

自分に許されたいことが あるならば

誰をも、心から 許すがよい

人のあやまちを思うとき

その一切がわたしにある

 

これがなかなか難しいんですが、あのおばあさんが金婚式を迎えられたのは、許すことと忘れることだと言った。
このへんに、人生の妙がある気がするんですよね。
自分の中で受け容れることができた時に、ちょっぴり人に寛大になれるんじゃないかなぁと思うんです。

2001年シドニーオリンピック柔道男子100キロ超級で銀メダルを取った篠原選手のことを覚えていますか?
決勝戦の審判のミスで惜しくも金メダルを逃してしまいました。
その時、インタビューで彼は一言だけ答えました。

「私が弱かったからです。」

その一言に込められた彼の想いをお話したいと思います。

テレビ静岡9月21日放送