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私は、何年も前に乳ガンを患いました。同じように乳ガンを患い、女性にとってとてもつらい傷を負っている人たちと、今までしたくてもできなかったこと―温泉に入るということを実現するために「1、2の3で温泉に入る会」を発足させました。
最近、私たちは小さな文集を作りました。私たちの病気の体験記を集めて一冊にまとめたんです。それが新聞などで取り上げられると、申し込みが殺到しました。多いときには一日に200通ものFAXが届きました。それだけがんを患う人が増えているんですね。でも、申し込みをしてくださる方々のお手紙を読んでいると、いろいろな事を考えさせられます。
―私も3年前乳がんのため左の乳房を全摘致しました。ホルモン療法の影響で体重は増加し、病気の前に通っていたスポーツクラブに通い始めました。しかし、なかなか勇気がなくて傷跡をなるべく人目につかないようにコソコソと入っている日々です。自分の傷を見た人が嫌な思いをされたり、びっくりされたりするのではないかと思うと、気持ちが鈍ってしまうのです―
私もこの前、会員の人たちと温泉に出かけました。私たちが脱衣所から浴場へ向かう途中、あるお客さんとすれ違いました。通りすがりにその人が言ったんです。「きょうは嫌なものを見たわねぇ。」と。
この体験記には、病気を乗り越えたたくさんの人たちの想いが込められています。
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