| その講座のテーマは「子どもの世話にならずに死ぬ方法」定員20人の講座のはずだったんですが、とても教室に入りきらないほどの人数の応募があって、近くのホテルの広い部屋を借りて講座を行うことにしました。
ある日の講座で「来週、私は○○の老人ホームに見学に行きます。行きたい人があれば一緒に行きましょう」と声を掛けたところ、本当に大勢の人が参加したいと言ったんです。みなさんとても熱心なんですね。その熱心さの背景にはいろいろな事情があるんです。
自分が結婚していないからとか、子どもがいないからとか。でもそういう人はごく少数なんです。ほとんどの人は、子どもがいるのに―むしろ、子どもがいるから―この講座を受けたいという人が多かったんです。それは、やはり自分たちが親や舅、姑を見てきて、人をみとるということがいかに大変かというが身にしみてわかった世代だからなんですね。
しかも自分の子どもは一人とか二人しかいなくて、その一人は海外でもう一人も遠く離れて暮らしているなどとなると、子どもがいたってみてもらえないんです。そういうなかで自分の身の始末をどうするかと真剣に考えている皆さんを見たときに、この問題はとても大きな問題なんだと気づきました。
きょうは、この大人気の講座についてお話したいと思います。
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