テレビ寺子屋

斎藤 孝さん◆
>>斎藤 孝さんについて

会場/静岡田町幼稚園(静岡市)

講師/明治大学文学部教授 齋藤 孝

第1333回「天才から学ぶ元気術」

「天才」という言葉をどう考えますか?
天から与えられた才能ということだけで考えてしまうと、あまり役に立たないですね。上達上手ということで考えたほうが、「天才」という言葉が生きてくると思うんですね。

天才は何が大事かというと、天才の条件として、「質より量が大事」ということなんですね。
私たち日本人は、質の高いものを少なくというが良い仕事だと考えがちで、量が多くなると質が荒くなると考えたんですね。
しかし、世界的なレベルというと、「天才」と呼ばれている人たちは、量が多いんです。

典型的なのは、ピカソですね。一日一作品よりも多いんです。
なぜ、これができたかというと、ピカソは完成することにこだわらなかったんです。
絵を描いていって、ある到達点まで自分ができたと思うと、あまりこだわらずにその作品は終わりにします。その作品で足りない部分、改善点があると、その作品を修正するのではなく、次の絵でそれを実行していくんですね。
だから、ピカソは、自分の絵には完成品がないといっています。
すべてプロセスなんだということなんです。ここから学ぶことは多いと思います。
細かいことにこだわらずに次から次へとこなしていく事が大切なんですね。

次に天才の特徴としては、自分の得意なところにエネルギーをかけるという事です。
自分の癖を技にして自分のスタイルを持つということなんですね。

講師紹介
1960年静岡市生まれ。
静岡県立静岡高校、東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。
教職課程で中、高教員を養成。
現在、文化庁文化審議会国語分科会委員。
著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社)
『三色ボールペンで読む日本語』(角川書店)他多数。

☆ 番組で紹介した本
『天才の読み方』齋藤 孝 (大和書房 1300円+税)

◆テレビ静岡5月31日放送◆