| 静岡の人は、あまりはっきりものを言いませんよね?私がそうなんですよ。
十分忙しいのに仕事を頼まれると、はっきり断ることができない。
だから、もっと忙しくなってしまうんですね。
私が高校を出て東京に行った時、立ち食い蕎麦屋での出来事です。
当時は、券売機などはなく、口頭で注文した順にそばが出てきました。
みんな次々に注文をするんですが、私はダメなんですねぇ。
声のよく通るおばさんがいるんですよ。私の後ろから次々と注文していくんです。
これは、声の出し方、呼吸法から変えなくてはダメだなと、研究を始めたんです。
その10年間の研究をした中で、子どもの息が浅くなっていることに気付きました。
それで、『声に出して読みたい日本語』を出したわけです。
まず、声を出すなら歌舞伎だろうと、一番目は、河竹黙阿弥の「弁天娘女男白波(白波五人男)」を取り入れました。この言葉は、体の張りがないと決まらない言葉なんです。
体とセットじゃないと決まらない言葉というのが日本語には多いんです。
しかも、声に出して読むということは頭の働きにも良いということなんです。
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