テレビ寺子屋

◆大林宣彦◆
>>大林宣彦さんについて

会場/磐田市立磐田北小学校

講師/映画作家・大林宣彦

第1342回「大林映画の原点」

一人前になれたかなぁと思うのは、親孝行ができた時だと思いませんか?

親孝行できる喜びがあるのだったら、僕はさらに、ふるさと孝行できた時でもあると思うんです。
僕が感じる様々な気持ちは、ふるさとの自然や両親との生活から生まれたものです。
そのすばらしさを自慢したいと思いました。
親孝行は親自慢。そして、ふるさと孝行はふるさと自慢。ふるさと自慢は「文化」だと思うんです。

「ふるさとは、遠きにありて想うもの」と言われていますが、年をとると、「ふるさとは、近くにありて暮らすもの」になっていきます。僕の出身は尾道なんですが、尾道という土地は僕にとってふるさとであり、映画の舞台でもあります。

僕にとってのふるさと孝行は、尾道の映画を作ることなんですよ。

二十世紀は、共通語や効率を求めた「文明」の時代でしたよね。
しかし、二十一世紀は「文化」の時代です。文化とはそこにあるもので、そこにしかないものです。
ふるさとがあるおかげで今の自分があるのです。 みなさんふるさと自慢をしましょう。

☆講師紹介
1938年尾道市生まれ。成城大学文芸学部中退。実験映画、CMディレクターを経て、'76年「ハウス」で映画界に進出。尾道三部作の「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」、新尾道三部作「ふたり」「あした」「あの日、夏の日」のほかに「異人たちとの夏」「なごり雪」などの作品を手がける。

◆テレビ静岡 8月2日放送◆