テレビ寺子屋

清水 国明さん◆
>>清水国明
さんについて

会場/焼津市立和田小学校

講師/明日飛学園 代表 清水 国明

第1360回「受けとめて・認めて」

最近、学校に行けなくなったり、部屋から出てこなくなったりした子どもたちを抱えた親御さん達から相談を受けます。

問題を抱えている子どもたちは、非常に個性豊かで感性の優れている子たちばかりなんです。
でも、その問題の根底の部分に親子関係というものがあるように思います。
私が相談にのった女の子にすごく自己否定をする子がいました。
自分のことが大嫌いで、「私なんかブスだ」と言って前髪で顔を覆い隠しているんです。
とてもかわいい顔をして学校の成績も良かった子なんですが、自分は何の能力もないと自分の一から十まで否定します。

彼女とはずいぶん長い間向き合って、やっと、彼女が三歳の時のある場面を話してくれました。
それが、今の自己否定のスタートラインだと言うのです。
―暑い夏の日、お母さんと一歳になる赤ちゃんと三歳の彼女が買い物に出かけた帰り道。
高台の上にある家に帰ろうと長い上り坂を三人で登っていきました。
お母さんは赤ちゃんをおぶり、両手に大きな荷物を抱えています。
三歳の彼女はお母さんの荷物を一つ持ってあげました。
暑い中、重たい荷物を抱えてお母さんに寄り添いながら長い上り坂を登ります。
坂の半分くらい登った時、彼女は足が痛くなってしまいました。

「おかあさん、あんよがいたいよぉ。」するとお母さんは、
「私の方がもっと大変なのよ!」―

三歳の彼女はどういう気持ちだったでしょうか。
彼女はとっても悲しかったと言います。でも「だけど…」と彼女は続けました。
「足が痛いのは我慢しなきゃいけないんだ。お母さんの方が大変なんだ。
弱音を吐いた私は悪い子だ。」と。

◆テレビ静岡 12月6日放送◆