| 父に言わせると、あれは怒鳴っている所ばかり編集したから、いつも怒鳴っているように見えるんだそうです。イメージを作りあげられたのだ、あれはマスコミの罠なのだと言っていました。
父はいつも強くて、ワガママなイメージを持たれていますが、実際は泣き虫で弱虫で、
とても繊細な人だったんですよ。小さい頃からとても感受性の強い子どもだったそうです。
そんな父が黒澤映画といわれる30本の映画をとりあげるにあたって、やはりスタッフの力が大きかったようです。私の父は晩年亡くなるまでスタッフに感謝していました。
もし、みなさんがテレビで見るようないつも怒鳴っていただけの父ならば、スタッフはついていかなかったでしょう。スタッフが一生懸命ついてきてくれたのは、私の父が赤ちゃんのように純真で、一生懸命で何事にも無心になってしまうからだと思います。
例えば、家にいて私や母が美味しい物を作りますよね、すると子どもが喜ぶように「こういうものが食いたかったんだ」と言って、その瞬間から機嫌が良くなってしまうのです。
とても単純な人ですけど、そういう無心さみたいな所にみんなひっぱられていたのでしょうね。
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