テレビ寺子屋

葉 祥明さん
>>葉 祥明について

会場/中川根町山村開発センター

講師/絵本作家 葉 祥明

第1374回「地雷ではなく花をください」

子どもが言うことを聞かない。
そのとき、「駄目でしょ」は駄目なんです。

「駄目でしょ」と毎日言われます。1年で300回言われます。
10年間言われ続けたら、「駄目なんだ…自分は…」と思うようになります。
「あなたは本当はできるのよ」という表現をすれば、「そうか、駄目だけどやればできるんだ」と思い、そのうち本当にできるようになることもありますからね。お互いに、言葉使いに気をつけましょう。

そしてそのためには理性的な思考をすることが大切です。
みなさん、美しい表現を文学から学んでください。
子育てをするときの親子の関係でも、夫婦間でも、対人関係でも、
お互いに抱いている思いというものがあります。
会話と芸術は関係ないと思われるかもしれませんが、会話は言葉ですから文学のひとつでしょう。
美しい表現力を身につけていないと、薄っぺらなことしか言えなくなってしまいますよ。

酷い事を一声発するだけだったり、あるいはすぐに切れてしまう。
言葉をしっかりと身につけておけば、自分の中にモヤモヤしてる気持ちをもっと理解できるでしょう。
怒りなのか、悲しみなのか、あるいは恋の胸騒ぎなのかわかるのです。

今、世界には対人地雷が1億数千万個埋められています。
その被害が戦争の終った今でも続いています。
その撤去のキャンペーンのためにこの本は作られました。
絵本は文学と絵画の融合です。美術のひとつですから、やはり美しいことが大事です。
だから私は、どんなテーマであれ美しく表現することを心掛けています。

花とは、いわばみなさんの心です。みなさんの愛をください。

講師紹介
昭和21年熊本市生まれ。昭和45年からニューヨークのアート・スチューデンツリーグに留学し油絵を学ぶ。昭和47年に初めての創作絵本「ぼくのべんちにしろいとり」(至光社)を出版。主人公のジェイクはオリジナルキャラクターとして今日商品化され、人気者となっている。現在は、エコロジーや動物愛護、世界平和などについて幅広い社会活動を展開している。

◆テレビ静岡 3月20日放送◆