テレビ寺子屋

俵 萠子さん
>>俵 萠子さんについて

会場/常葉学園

講師/評論家・陶芸家 俵 萠子

第1405回「がんにもらった素敵な人生」

世の中には「バカの壁」というのがありますよね。でもひょっとしたら「ガンの壁」というのがあるんじゃないでしょうか。

「あなたはガンです」そう告知された時、それを世間に公表するかどうか考える人が多いはずです。私の場合でもそうでした。私は総理大臣でも何でもないんだからガンだと公表したって天下や国家に関係ないんです。それでも自分がガンだと言うことを回りの人に知らせるかどうか、かなり悩みました。ガンだと言ってしまうと、治ったときに損をするという考え方が一般的にあるんです。私も、死んでしまうならガンだと言ってもいいけれど、死ななかったときに嫌だなという感じがありました。

ガンになったと言うと世間の人は優しいのか冷酷なのか、「何もしないでゆっくり休んで。全部やってあげるから。」そう言いますよね。しかし、わたしたちガンを経験したものたちから言わせれば、かならずしもそれを望んでいないということです。
「早く元気になって、あれもこれもやってね。何月何日にはこれもお願いね。」と期待をしてあげること。それが最大のお見舞いであり、最大の励ましであるんです。
世間ではガンになると絶望的だと思われています。マイナスばかりが言われていますが、必ずしもそうじゃありません。もちろん、ガンになったことによってマイナスもありますが、プラスになったこともあるんじゃないかと考えました。 

今日は、ガンになって私が得たこと、プラスになったことを皆さんにお教えしましょう。

講師紹介
1930年大阪生まれ。大阪外国語大学仏語学科卒業。新聞記者として活躍後、女性・家庭・教育問題を中心に評論家として活動。1981〜1985年、日本初の準公選で東京都中野区教育委員を務めた。群馬県赤城山に「萠子窯」を設立、陶芸塾を主宰。「俵萠子美術館」館長。
★番組で紹介した本★
「六十代の幸福」 著:俵 萠子 (海竜社 1,575円)

◆テレビ静岡10月23日放送◆