| 中でも「自分の番 いのちのバトン」という作品は、教科書に一番多く採用されているものです。
父の作品のテーマというのはいくつかありますが、その中でも最大のテーマはやはり人間の「いのち」になると思います。たくさんある「いのち」を扱った作品の中でも、この作品はその集大成と言えます。
昔、ある中学生がこの作品をみてアンケートを書いてくれたことがありました。
その子はいじめを苦に自殺を考えていたというのです。
しかし、この作品を見て「やはり自分で死んではいけないと思います」という感想を寄せてくれました。何も説教じみたことも、教え諭すようなことも書かれていないんです。
ただ事実が淡々と書かれているだけ。
言われてみれば当たり前だけどなかなか思い至らないようなことが書かれているんです。
それが相田みつを作品なのだと思います。
相田みつを美術館では夏休みを利用して、「いのちのバトンU」という企画展を実施しました。
その模様をご紹介しながら父の「いのち」にかける想いをお話したいと思います。
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