テレビ寺子屋

馬場雄二さん
>>馬場雄二さんについて

会場/袋井市立山名小学校

講師/ヴィジュアルデザイナー
東北芸術工科大学 教授 馬場 雄二

第1415回「デザインの不思議」

月や太陽。
変わらないはずの「大きさ」が昇っている場所によって違って見えることありませんか?

私達がいるこの世界には、実際は変わらないのに見え方の違うものがたくさんあります。
例えば、ピンクのドライヤーとブルーのドライヤー。
同じ風が出ていても、なんとなくピンクのドライヤーから出る風の方が温かく感じませんか?
デザインの世界ではこのような不思議を上手に利用しています。

実はこのデザインの不思議、手品と深い関係にあるんです。
一般的に手品とは3つの種類に分かれます。まずは普通の手品。
これには必ず種や仕掛けがあります。

次に科学手品。
科学の性質をうまく使った手品で、科学的な根拠のある不思議な現象を利用します。

最後は私が「デザイン手品」と呼ぶ部類のものです。
いわゆる人間の目の錯覚や、意識のズレといったものを利用します。
上下が同じ大きさに見える「S」や「8」ですが、
ひっくり返すと「S」「8」と上が大きくなってしまいます。これもデザインの不思議。

せっかく身の回りにあふれている不思議です。
いろんな方向から考えて好奇心を持ってもらいたいと思います。
野次馬精神でいろいろなものに興味を持つ、そうすると見つけたものに対して感動が感じられます。

世の中を見るときは、先入観を持たずに自分なりの見方で見ることが大切なのです。

☆講師紹介
昭和13年、長野県生まれ。 東京芸術大学大学院修了。
文字やデザインを遊びの支店から創作・研究し、フジサンケイグループ・NEC・西武百貨店などでデザインディレクション・商品開発などを手掛けた。
「漢字のサーカス」(岩波ジュニア文庫)
「漢字の遊園地」(光文社カッパブックス)などの著書のほか、
「ことわざ漢字カルタ」などの漢字ゲーム20種類がある。

◆テレビ静岡1月8日放送◆